超ぉぉおぉおおお面白い！この気持ちどうして良いのか分からない。
前回DVDBOX買ったときのエントリ
→ハンターハンター旧アニメ版のDVD-BOX - さめたパスタとぬるいコーラ
小学生のころに見たアニメを時間が経ってから見返してみて、やっぱり凄く面白いとなんだか嬉しいじゃない？「当時の俺の見る目もなかなかだな（ﾌﾌﾝ」みたいな。でもこれの場合はそんな斜に構えてる余裕なんてなくて、観ているイマ、現在が至福。観ていて当たり前のように全てが楽しい。毎話「ぼくはハンターハンターが大好きなんだなぁ（みつを）」という再確認を1500秒間反芻する感じ。
キャラデザも、作画の肌触りも、演出も、原作改変のさじ加減も、どれをとっても大好きなんだよね。その意味では「ハンターハンターが好き」というか、「ハンターハンター旧アニメ版が好き」なんだよね。
声優もベテランで固めてるわけじゃないのにハマってる。クラピカの声優さんって当時新人だったはずだけど、話数が進むにつれて目に見えて上手になってくのよね。あとレオリオの声のチンピラ感が良いｗ レオリオに関してはキャラデザも良い感じにチンピラ感出てて良いｗ キルアの人はいつまでたってもあんな調子だけど、逆に途中からあれはあれで憎めなくなってくるしな。ゴンはまあ、良いよね。うん。良い。
いままでVHS版しか持ってなくてなかなか視聴がはかどらなかったんだけど、DVDを買ってからはわりとハイペースで観てる。現在24話を観終えたところ。ちょうどハンター試験でリオレオが蛇に噛まれたところね。
で、今のところ特筆したいのが1話、7話、20話。
1話「旅ゆく少年×風の音を残して」はゴンの門出がミトさん目線で丹念に描かれてて泣ける。淡白な原作をよくぞここまで情緒豊かな内容にできるなと感心する。
7話「トラウマ×限界×甘いワナ」はハンター試験の地下でのマラソンのあたり。オリジナル展開で、トンパの罠にハメられたレオリオが、幻覚の中で過去に救えなかった友人のトラウマと対峙するお話。レオリオの幻覚パート自体非常に高クオリティなんだけど、そこでの出来事がその後の原作エピソードとうまく融合されるんだよね。「トラウマを乗り越えたレオリオ」が描かれることで、すっぽんぽんになって走るレオリオを見たクラピカが「少しはレオリオを見習うか」と言って上着を脱ぐシーンに深みが出たりとか。
このシーンね
オリジナル要素を利用して原作部分をより魅力的に描くという素晴らしい職人芸。
あと、これは次の8話の内容になってしまうけど、サトツに偽試験官容疑がかけられる場面とかも小技が冴えてた。クラピカが「本物の試験官であればライセンスを持ってるはずだ」と言ってサトツにハンターライセンスの提示を求めるんだけど、皆がサトツが本物の試験官かどうかで頭がいっぱいになってる横で、ゴンだけは「ハンター試験の試験官がハンターである」事実を知って、サトツに対して驚きと尊敬の眼差しを送ってるのよね。ゴンが「ハンター」という職業に対して漠然とした憧れを持ってることは原作でも描かれているわけなんだけど、その部分を効果的に膨らませていて、ゴンのキャラが凄く立ってるんだよね。
こうした気配りの行き届いた改変があちこちにあって、本当にレベルの高いアニメ化になってる。最近観た話数だと、18話でゴンがキルアに釣りを教える場面で、
キルア うぇ〜っ、よく掴めるなそんなの＞＜
ゴン (´・ω・｀)（自分はもっと凄いもの鷲掴みにするくせに…）
と、バラシ屋ジョネスのエピソードを踏まえたちょっとしたギャグが入ってたり。メインの４キャラに関してはこいつら仲良いなぁ〜って、のほほんとなる描写が本当に多い。というか仲が良すぎて、時折ホモホモしく見えるレベル。
20話「大波×大砲×大あわて」は完全オリジナル回。巨大戦艦をハンター試験参加者が力を合わせ発進させるんだけど、ワンダバ感というのか、異常にテンション高い。ヤマトかよ！とツッコミたくなるｗ
クラピカ 5、4、3、2……撃ぇッ！
どかーん
クラピカ 各部損傷チェック！同時に第二弾発射用意！機関室、40秒後にスクリューに動力伝達！
ハンゾー 圧搾空気、圧力正常！砲身損傷は見られず！次弾装填進行中！
なんのアニメだこれｗｗ
中途半端な完成度なら別アニメでやれと文句が出そうな所だけど、描写がやたら細かくて上手いというｗ
あまりの衝撃にTwitterで興奮気味に言及してみたところ、戦艦絡みの描写は古橋一浩監督の十八番だと教えてもらいました（cf.星霜編やジパングとか。港でのアクションだと餓狼伝説2とノエイン12話 とのこと）。なんでも古橋さんはヤマトを観て業界に入ったようで、戦艦モノがずっとやりたかったらしいんだけど、そうしたものはガイナックスの専売特許になっていたので渋々封印してたという経緯がある模様ｗｗ 一次資料に当たったわけではないんで伝聞情報になってしまうけど、この辺調べてみると面白そうだなー。あと、戦艦描写の気合の入り用はアニメーターの佐々木政勝さんによるものだと教えてもらったり。
というわけで現在放送中の新アニメ版はそろそろヨークシン編に入りますが、旧アニメ版の視聴に関してはヨークシン編と並行してハンター試験〜天空闘技場編をきっちり観ていく感じで行こうと思います。
あと、新アニメ版は今週のゴン×ヒソカのバトルがすっげー作画良かったっすね。旧アニメ版のゴン対ヒソカに匹敵する気合いの入り用じゃないかな。来週も引き続きあれくらいの熱量で来てくれると嬉しいな。
〜おまけ〜
後ろの「ゴン×キルア」のあいあい傘が洒落になってないｗｗｗ
