今期ノイタミナ凄ぇ!

 ISなんて観てる場合じゃねぇ!(笑) フラクタル放浪息子コンボの破壊力尋常じゃないですね。
 フラクタルは思っていた通り静かな立ち上がり。少し静か過ぎる気もしますが、この作品に関しては今後間違いなく面白くなるのでそれもまた良し。それにどうも、ニコ生で配信されたヤマカンのコメンタリー(「フラクタル放送開始記念 公式オンエア生解説@ニコニコ動画」 - 2011/01/14 00:00開始 - ニコニコ生放送)を見た所、そうした展開の「速度」についても狙ってやっている事に思えてきた。以下ヤマカン発言の気になった部分を適当に要約・抜粋。1時間半の配信だったので端折ってるというレベルではなく、本当に部分的な抜き出しになっていることを断っておきます。
 

フラクタル放送開始記念 公​式オンエア生解説@ニコニコ動​画」におけるヤマカンの気になった発言
・そんなことよりサッカー見ようぜ!(『フラクタル』放送開始時に)
 
宮崎駿が昔言っていた「何年かに1本は冒険活劇が作られなければいけない」という言葉。宮崎後に、宮崎と同じくらい尊敬している庵野が『ナディア』を作った。美しい師弟関係。自分は二人に殆ど面識はないが、こうしたものを引き継ごうと思った。現在「冒険活劇」はなくはないが、ちゃんと作られているかは怪しい
 
・見返すと1話では「てんどん」という、構図・アクションで同じことを繰り返してしまう演出的ミスを意識してない部分でしてしまっている。後輩にはやらないよう注意してるはずなのに。
例えば「カメラが手前から奥へ」という流れ。「クレイン自転車背中から奥へ」所とか「飛行船 フリュネとエンリ達がチェイスしている」所とか四箇所くらい。
しかし、踏みはずしがあっても素直な気分で作るのが今回、作品に対する誠意だと思った、思い込んだ。
私の優しくない先輩』あたりからの個人的な心境の変化で、計算ばかりで作っていたそれまでのやりかたに限界を感じていたので、一旦それを捨てようと思った。
今回は「アニメの神様」が下りてくるのを待って、一気に話を書き上げた。
 
・新しいものを求めているわけではなく、過去の偉大な作品のテンプレートに沿った。しかしシリーズ後半に進むにつれ、期せずしてそこから外れていった。今後出てくるダイナミズムに触れて欲しい。全部で11話。
 
放浪息子だぁぁぁぁああああああああああイャッホォオオオオウイ!!!!!!(『放浪息子』放送開始時に)
 
・(劇場版の可能性はあるかという質問に対して)今回テレビシリーズをやりたいと言ったのは僕。テレビシリーズで走り知りきりたいので、劇場版というのは考えていない。根拠は無いが、テレビでやる意味があると思った。

本当、今どきのアニメにしては珍しいほどのんびりした1話目でしたが、なんでもかんでも超速で消費される今だからこそ、ヤマカンはこうしたゆったりとしたリズムを選んだんじゃないかなぁ。ただヤマカンは冒険活劇を11話にまとめるのに一話あたりのカロリーが凄く高くなったとも語っていたので、テンポなんかも今後どんどん速くなってきそうではある。まあ、とりあえず一話の時点でフラクタルについて書いておきたかったのはこのくらいですかね。
 
 放浪息子の方はもう、映像が綺麗!色が新海監督的に綺麗ですね。小さな画面でPVを見た時はそこまで感じませんでしたが、テレビの大き目の画面で見たらグラっときました。それにお話の方もなかなか。僕は中学時代あれほどナイーブに揺れ動いていた経験は無いですが、つい先日成人式にて小・中学校時代の友人知人に会いまくってきたばかりだったので、いやがおうにも当時の不安定な気持ちを思い起こさせられました。
 
 今期は個人的にノイタミナが劇熱!(来期も過ごそうですが) メリーなんかはまだ観てないなんですが、今期も楽しそうなアニメが何本かあって楽しめそうです。