うおおおおおおおおおおお行っっっっけぇぇえええええええ!!!!:『RED LINE』感想(ややネタバレ)

はじめに言っておきますが、僕は『スピードレーサー』の方が好きです。
作画は確かに凄まじかったです。レースシーンなどは特に最初と最後が物凄い熱量でした。音楽も良かった。ただお話しに難が・・・。万人受けを放棄してバカ映画に徹するのは良いんですが、それにしてもストーリーが弱かった気がしました。最近観た中だと大張監督のスパロボに近い感じと言いましょうか。画面は無駄に豪華なのに勿体無い。レッドラインには本気で『スピードレーサー』超えを期待していたのですが、あれほどの脳内麻薬ドバドバ感は感じられませんでした。嫌いな映画ではありませんが、いかんせん事前の期待が大きかったもので・・・。
声優陣で言えば主人公役のキムタクはなかなか好演してました。特に絶叫系の演技が上手くてビックリしましたね。それとヒロイン役を務めた蒼井優は凄い。彼女の声優としての演技は『鉄コン』のシロ役でしか知りませんでしたが、シロは異色作ならではの奇跡的なマッチと思っていたのに、今作でも素晴らしいハマリ役でした。
まあ、上の方でなんだかネガティブなことも書いてしまいましたが、実際上映中は時折ケラケラ笑ってしまうくらい楽しみながら観てたのも事実。場内後方に外国人観客5人組がいたのですが、彼等がナンセンスギャグでいちいち「HAHAHA!」と笑って周りもつられて笑っていたのが印象的でした。僕は例によって前方の席で観ていたのですが、なんとなく場内全体で「笑ってもOK」な感覚が共有されていたのは心地よかったですね。スタッフロールに入る瞬間に「Oh!hooowwww」と笑い声を上げているあたり、彼等とは良い友達になれるような気がしました。