人工呼吸はキスに含まれると思う?:『STAR DRIVER 輝きのタクト』2話感想

 綺羅星☆!なんか今回はガラス越しだったりガラス越しじゃなかったりでエロエロなシーンが多かったですね。他にも学生が深夜の公道をノーヘルのままバイクかっ飛ばしてたり。放送時間的に非常に「不謹慎」な描写が多くて素敵です。ボンズさん、今後もガンガンおねがいしますね。今回の深夜のバイク爆走は『仮面ライダー』を観てて、真後ろに怪人が迫ってきていて一刻も早くバイクで逃げねば生命のピンチ!って時にきちんとヘルメットを装着してからバイクを発進させてる主人公を思い出した。それはそれで面白いけどさぁw
 「ガラス越し、アリな人?」
 凄く・・・・・・榎戸です・・・!!というわけ二話始まって早々にとっても性的なモチーフが出てきたスタドラですが、注目すべきなのはキスがどうとかよりも「アリな人/ナシな人」という「区分」が提示されてる事かなと思ったり。
 「ガラス越しアリな人/ナシな人」という「区分」は基本的には本人の意思により起こります。しかし今回キス魔として大活躍したスカーレットキス、彼女は果たして進んでキス魔をしていたのでしょうか。タクトと戦っているウブなバイク少年を「やっちゃえ!テツヤ!」と、ファーストネームで呼んでいるあたり実にアダルティな感じがする彼女ですが、テツヤへのキスはあくまでも任務遂行のためであり、彼女の本当の思い人はスガタです。石田彰キャラのヘッドによれば、スカーレットキスがキスをしてまで動いたのは「若者は待つのが苦手」だから。
 ここから僕の妄想を多分に含む解釈ですが、そもそもガラス越しでキスをする、という行為を「割り切ったアソビ」として捉えた場合、スカーレットキスの行ったガラス無しの「ただのチュー」も、捉えようによっては「割り切った仕事」です。この「割り切った関係」というものに露骨に嫌悪感を示していたのが、委員長のポニーテイルの女の子。彼女は二話アバンのガラス越しのキスを「よくないアソビ」と評し、テツヤをキスで操ったスカーレットキスを「嫌(ヤ)な女」と吐き捨てます。
 ちょっと脱線しますが、スカーレットキスが好きなのはスガタです。で、アバンで人妻女子高生がスガタについて「彼はガラス越しアリな人かな?」とタクトに質問する場面では委員長の思わせぶりな横顔が映ります。・・・委員長もスガタラブなのか!!?というか綺羅星十字団の会議でスカーレットキスと人妻女子高生が仲悪そうだったのは人妻女子高生が結婚していながらスガタに興味があり、スカーレットキスが邪魔だったから!??・・・以上脱線オワリw
 というわけで委員長は今のところ割り切った関係が「ナシ」な人の代表格であると思うわけですが、ここでさらに浮かんでくるモチーフが「仮面のアリ/ナシ」。正直言って仮面に今後どのような意味合い持たされるかは分かりませんが、もし「割り切った関係」というものの象徴として描かれるのであれば、仮面を付けている委員長もある意味ではスカーレットキスと同じ「嫌な女」を演じてしまっていると言えるでしょう。
 そして彼女等が「嫌な女」を演じてまで任務を遂行しているのは綺羅星十字団の目的のため。では肝心のその目的は何なのか?綺羅星十字団の会議中、ヘッドが「タウバーンを倒した者が旅達の日まで指揮を取れば良い」といった事を言っていましたが、「旅立ち」が彼らの目的なのでしょうか。これまた素敵ワードの登場で心躍りますね。
 また、キスや仮面を「目的のために手段を選ばない人」の象徴として考えた場合、サカナちゃんの言っていた「サムが恋したのはその少女だったのか、それとも銀河の世界だったのか。」という言葉が一層意味深に聞こえてきますね。
 一回目ではぶっ飛んだ描写だけが目について全体像が分からなかったスタドラですが、今回でなんとなく見えてきた部分も多かったんじゃないでしょうか。早くも来週が楽しみで仕方ないっすわ。綺羅星