初めて格ゲーの大会に行ってきた! EVO Japan 2024

出場してきました「EVO Japan 2024」『ストリートファイター6』部門。2日目で敗退したので4月29日の優勝争いはおうちから観戦予定。以下、会場の雰囲気を伝えるレポ的な日記です。

右も左も格ゲーマーだらけ!

一応知らない人に向けて説明すると、本家「EVO(Evolution Championship Series)」は毎年ラスベガスで開催されている20年以上の歴史がある格闘ゲーム大会。EVO Japanはその分家的な感じで2018年にスタートしました。

今年から一般参加2500円~、プレイヤー参加5000円~と有料化したにもかかわらず(※配信だと無料で見れます)、『スト6』の盛り上がりもあって出場者数が過去最多となる6797人(『スト6』は5086人)と大変な盛り上がりに。


僕自身、格ゲーの大会に出るのは完全に初めて。というかこの手の大会自体20年ぐらい前に「ドラゴンボールカードゲーム」の大会に出場して以来な気がします。オラわくわくしてきたぞ!

大会の会場となった「有明GYM-EX」

会場は国際展示場駅から歩いて15分ぐらいのところにある「有明GYM-EX」。入場するとスポンサーであるロート製薬のマスコットキャラや、『ハイスコアガール』の大野さんがお出迎えしてくれました。

ハイスコアガール』の大野さん(と奥には日高さんも)

開場は8時30分で、試合は10時から順次スタート。

開場直後の混み具合はそれほどでもなく、試合用の台で自由にトレモや対戦が可能でした。10時に近づくにつれ次第に人が増えてきて、本番時刻になるとコミケかな? というぐらいの人混みに。

8時台はかなり空いていて、対戦台も選び放題

本番時刻になるとこんな感じの大混雑に

大会ではモニタの遅延の違いや緊張によって自宅環境とは結構違う操作感だったので、早めに現地入りして操作に慣れておいたのは個人的にとても良かったです。来年行く人はまじで早めに行ってトレモとかしておくのオススメ。

初日はトレモをしていたら「対戦良いですか?」と話しかけられ、そこで2人の方と対戦しました(めちゃ強ザンギに0-2で負け、実力が近いマリーザに3-5で惜敗……)。

 

僕の持ちキャラはケン(モダン)で、MRはなんとか1700を踏んだ程度。初中級者にはまず負けないものの、セミプロ以上には秒殺される『ドラゴンボール』でいうところの人造人間16号ぐらいの強さです。

今回は記念参加のつもりで、1勝でもできれば万々歳……と、勝算を低めに見積もってなるべくリラックスしていたのが逆によかったのか、初日の本番はまさかの3連勝! 1800MRの同格以上のマノンに辛勝できたのが大きかった。2日目には2100MRのつよつよマリーザが待ち受けており、その方には運良く勝たせてもらったのですが、その後中国のつよつよキャミィの方に処され、さらにパッドのつよダルシム使いに1ラウンドも取れない完封負けを喫して257位でフィニッシュとなりました。

 

2日目の対戦相手は全員2000〜2100MR以上というかなりの格上で、特に最後の2試合は分相応にぶっ飛ばされました。とはいえ5000人以上が参加する大会で3桁位というのは自分の実力からすると望外の結果です。参加前は自分なんかが出たところで……と思っていましたが、実際参加してみると大会特有のバフやデバフがあるのだなあとあらためて知りました。まさか2日目まで勝ち残れるとは思わなかったので、本当に良い経験ができました。

特に2日目は同じプールにごろごろプロプレイヤーがいたりして緊張した~!!! 「隣に翔選手おるんだが!?」「あ、どぐらさん!」「机の反対側にときどさんとボンちゃんが!!?」という非日常を存分に味わいました。

手前の左から2番目が翔選手

 

あとは自分の試合だけでなく、開場を歩いていると普段配信などでよく目にするプロゲーマーやストリーマーにガンガン遭遇できてしまうのも非日常感あって楽しかったです。

中でもうれしかったのは、自分が格ゲーをプレイするようになったきっかけでもある「背水の逆転劇」のジャスティン・ウォンさんと記念撮影できたこと!!!!!!

みんな大好き「背水の逆転

無い英会話力を総動員してMay I have a selfie with you?って前ステしちゃった……! この他にもイギリスの天才17歳 エンディング・ウォーカーさんとすれ違ったり、ロビーで休憩していたらもけさんがお隣に座ってきたり……。もけさん、最終日応援してます!

 

以上、自分が参加した『スト6』のトーナメントをメインに紹介してきましたが、プロを招いての催しや、他のゲームのトーナメント、企業の新商品出展や物販も盛り上がっている様子でした。ウメハラサイン会は自分の試合と時間が被っていなければ行きたかったな~~~。

看板に書かれた、王の風格が漂うサイン

 

以下、大会レポというよりはガジェット好き視点の余談気味なやつ

企業ブースではまず、HITBOX社製「C.O.M.B.O. Extension」をいち早く触れてテンションが上がりました。押し感は良い感じ。スライド押しは出っ張り具合の関係で「元ボタン→追加ボタン」の順では難しく、「追加ボタン→元ボタン」の順なら問題なくできそうでした。

HITBOX社製「C.O.M.B.O. Extension」


ときどさんが開発協力している「OneFrame」も触ることができました。

こちらは期待通り、マウスっぽいクリック感が新鮮で良い感じでした。押し感が従来のボタンとかなり違うので好みは分かれそうですが、自分は今使っているパッドのボタンの押し感とちょっと似ているのもあり非常に好印象でした。

 

あとはPunk Work Shopのレバーも触れました。ボタンレイアウトはまだ確定していないようですが、今回は2種類の展示。自分は薬指の上にボタンが来るレイアウトが好きなので、この1枚目のレイアウトを見て歓喜しました。買うからこのままこれで出してくれ~~~!(少なくとも現状の、人差し指の上に追加ボタンを1個置く配置は全然良いと思わないので……)

この薬指の上に来るレイアウトこそが至高……!

こちらは中指の上にボタンがくるレイアウト。他もところどころ差異が見受けられます

 

HORIブースでは方向キー部分が脱着式となった次世代OCTAのプロトタイプを触ることができました。

形状と厚みが異なる複数タイプの脱着式方向キーがあって、厚めなやつを付けると自分がOCTA使用時に付けているアタッチメントに近い感触になり、なかなか良かったです。とはいえ、正直「現行品にアタッチメントを付ければ済むんだよな……」というところもあり、試遊後のアンケートには「背面ボタンがほしい&十字キーとスティックを入れ替える機構がほしい!」と答えておきました。

 

おまけ

最後に、今回の大会で使用した装備一式を紹介。

  • Vader 3 Pro以前の記事で紹介した通り、自分はスティックを使った特殊な昇竜コマンドを取り入れています。そしてスティック操作には1ヶ月ほど使っているこのVader 3 Proがいまのところ非の打ち所がない一台かなと(これよりも前にDualSense→OCTA→DualSense Edge→エリコン2→Victrix Pro BFGをそれなりに使い込んでいました)。右スティックはどうせ使わないし、スライド入力時に邪魔になるかも? という理由で取り外してあります。画像左端に写っているのは付属の収納ケース。

  • 指サック(TURTOX製)上記の特殊な昇竜コマンド(スライド入力)用に、右親指に付けています(※上に貼った記事で詳しく説明していますが、天面の「X(PSだと四角)ボタン」に「下方向キー」を配置することで、スティックで「6」入力をしながら「X(四角)→Y(三角)」とスライド入力するとレバーレスコントローラーと似た原理で3f昇竜が出せます。指サックはもっと薄手の製品も多いですが、今使っているこのTURTOX製はぶ厚めな点が長く使えそうで気に入っています。
  • インナーグローブ(ZVCXOE製)上記の昇竜コマンドと似た原理で、スティックで「4」入力をした状態で、Vader 3 Proでは背面ボタンに設定した「6→パリィ」をスライド入力するとドライブラッシュが出せます(6方向へのラッシュ時は微妙に異なる操作が必要)。個人的にはこの入力がすばらしすぎたので、慣れ親しんだVictrix Pro BFGからVader 3 Proへの乗り換えを決意しました。このグローブは、その中指での弾き入力用。グローブはもろもろの理由(着用していると窮屈&グリップ力が落ちる&爪の間に縫い目が来て気持ち悪い&指サックほど滑りが良くない&スティック側は親指に何も被せずに操作したい)……のため、「親指」「薬指」「小指」部分をハサミで切り取って使用しています。この使い方で不満はありませんが、他にもっと良いグローブがある気もするので開拓の余地あり
  • スティックカバー(「Skull & Co. THUMB GRIP FOR XBOX ONE XSX/XSS」)左スティックにカバーを被せて、親指の接地面を大きくしてあります。これをつけると十字キーレベル……とまでは言いませんが、それに近いぐらいにスティックが操作しやすくなりました。例として、今は「6→1」入力が1~2fで安定しています。
  • シリコンリング(鬼エイム製)左スティックの軸にシリコンリングを1つ付けています。これによりスティックの傾斜角度がややコンパクトになり、操作性が向上します。他のパッドだとリングを2~3個重ねるのもアリだったんですが、Vader 3 Proだと2つ以上重ねると入力漏れが発生するようになったので、1つに留めています。
  • ゴムキャップ(DMiotech製):右スティックの軸をむき出しのまま使うのがなんとなく気持ち悪かったので、適当に買ったゴムキャップのてっぺん部分をハサミで切って長さを調節して被せています。
  • Brook Wingman FGC Fighting Stick Converter一家に一台あると便利なやつ。PS5非対応のコントローラーをPS5上で動かすための変換器です。大会での使用が認められており、遅延も体感できません(公称1.3ミリ秒=1fよりはるかに小さい値)
  • 長めのUSBケーブル:今回はVtrix Pro BFG付属のケーブルを使用しました。絡みやすくて対戦時のセッティングでもたつく場面もありましたが、ゲーム機本体から離れた席に座ったときでも余裕を持った長さなので安心してプレイできました。しかしかさばるので持ち運びに不便。上着のポケットに無理やりねじ込んで持ち運んでました。
  • スペアのコントローラー:念のためVictrix Pro BFGを予備としてカバンに忍ばせていました。万が一Vader 3 Proもしくはコンバーターに不具合があってもPro BFGならPS5にネイティブ対応ですし、天面4ボタン式にしているのでVader 3 Proとボタン配置が似ていて、操作がこんがらがる心配もなし。レバーやレバーレスだとスペアを用意しておくのはだいぶ気合がいりますが、本体が軽いパッドならこれぐらい備えておいてもばちはあたらないかなと思い持っていきました。幸い活躍の機会はありませんでしたが。

 

ちなみに、自分の対戦相手のデバイス

・野試合:レバー×2(ザンギ、マリーザ)

・トーナメント本戦:DualSense(リュウ)、レバー(マリーザ)、OCTA(マノン)、レバー(キャミィ)、レバー(マリーザ)、DUALSHOCK 4(ダルシム

だったかと思います。特に本戦ではまさかのパッド×3とレバー×3という拮抗した結果に。レバーレスと一切当たらなかったのは意外といえば意外でしたね。また、プールを見渡していると、僕が対戦した以外の範囲でもパッド勢の多さが目につきました。直接は当たりませんでしたが、Victrix Pro BFGを使ってる人も多かった印象です。

 

追記

ツーショットのつもりがトリプルショットだった!??