ぼくがジャンプを卒業する日

今日は気持ちよくチラ裏。


めだかボックス』の14〜17巻を買った。すげぇ!いまは南極とかでバトルが繰り広げられてるのか!!コロコロ舞台が変わるのはなんだか『ジョジョ』の三部っぽいな!


・・・ここで全国3000万人のさめぱウォッチャーから「いや、お前ジャンプ読者なのに何故今更そんなことに驚いてるんだ」とツッコミが入りそうなものだが、そうなのだ、報告が遅れてしまったが、ぼくはいつの間にかジャンプを読まなくなってしまっていたのだ。いわゆる「ジャンプ卒業」というやつだ。『めだかボックス』は15巻の中盤からが初見だったので、ジャンプは半年以上まともに読んでいないことになる。
一応熱心なさめぱウォッチャーでない方々に向けてフォローをしておくと、ぼくは2002年の夏頃からジャンプを購読していて(ちょうど『アイシールド21』が連載開始する直前の号だったはずだ)、これまで読み飛ばした号などなかった。つまらないと判断した連載作品や読み切り作品をざっくり読み飛ばすことはあっても、雑誌としては十年近く追ってきていたわけだ。無論数十年と読んできているひとに比べれば短い期間だが、十年というそれなりの期間寄り添ってきていたわけで、思い入れがないわけがない。


思い入れがあればそうそう「読まなくなる」なんてことにはならなそうだが、どうしてこうなってしまったのか。平たく言えば、読み飛ばす作品の比重が雑誌購読という行為に疑問を持ってしまうレベルにまで肥大化してしまったためだ。この比率の推移がどういったものだったのか、ふと気になったので簡単に調べてみることにした。
正確な数値を出すのは骨が折れそうだったので、サンプルとして2003年から2012年までの「01号」を選んだ。読み切り作品は対象から外したが、打ち切り作品であるかどうかに関わらず、その当時楽しみに読んでいた作品であればカウントした。例えばワンピースであれば、「空島編〜デービーバックファイト編はつまらなかったけど、CP9編からは楽しみに読んでいた」という風に、同一の作品であってもポイントに含まれている年とそうでない年がある点には注意されたい。なお、号ごとに掲載作品を全てまとめてくれている所が見つからなかったため、毎号15〜16作品を取り上げているとある感想サイトを参考にさせてもらった。本来20作品ほど掲載されているので、残りの4〜5作品の中に楽しみにしていた作品が含まれていた可能性もあるが、あくまで目安を測るためだったので細かいことは気にしないことにした。
 

ジャンプでぼくが楽しみにしていた作品の(だいたいの)数
 
2003年:8作品
2004年:10作品
2005年:12作品
2006年:10作品
2007年:12作品
2008年:12作品
2009年:9作品
2010年:6作品
2011年:6作品
2012年:5作品
 

 
2010年以降、いかに「苦しみながら」ジャンプを購読していたかが伺える(笑)。しかも2010年と2011年の数値には『賢い犬リリエンタール』(2010年)や『逢魔ヶ刻動物園』(2011年)といった、比較的短期間で容赦なく打ち切られていった作品もカウントされているし、2012には不定期連載の『ハンターハンター』が含まれている。
2010年以降ジャンプからガクっと魅力を感じなくなってしまったのは、『ナルト』や『銀魂』といった看板レベルの作品や、比較的好きだった中堅漫画に対し、ほぼ同時期に興味を失っていってしまったためだろう。


実際問題一度読まなくなってしまった雑誌を再度定期購読まで持っていくのは難しい。特に週刊誌の場合は。物語には連続性があるので、前の話数を把握していないと、読む上で色々しんどいのだ。これが月刊誌であれば、比較的1話完結的趣が強い作品も多く、単発で雑誌を買っても楽しめるというものだが、週刊誌となると話が違ってくる。
ぼくは『ジャンプ』を読み始めたころに『サンデー』や『マガジン』といった週刊誌にもチャレンジした時期があるが、二〜三週分手にとってみたものの、結局それは読書習慣として根付かなかった。やはり途中から物語に入っていくのは、読むのに大きな「疲労」を伴ったからだ。
こうした「疲労」に対する打開策としては、グッと我慢して連載で読み進めるか、単行本を読んで話の補完を試みるかの二種類の方法がある(あるいは折衷案として、ネットなどで欠けている知識を補う…ということもできるだろう)。しかしどちらにしても時間か体力(あるいはその両方)を消耗しなければならないという意味で、やはりしんどい作業だ。たまたまさきほどまで読んでいた『めだかボックス』に出ていた用語に従えば、それは「修業パート」とも呼べるものだろう。新規(あるいはブランク明け)でジャンプを読み始める場合、気持ちよく全体が読めるようになるには「修業パート」が不可欠なのだ。


で、突然だが、ぼくにとって現在のジャンプはそんな「修業パート」を乗り越えてまで再び定期購読するに足る魅力があるだろうか。現在連載中の作品を公式サイトで確認したが、購読中断中に掲載された分を頑張って補完しようと思える作品は結局『めだかボックス』、『ワンピース』、『ナルト』あたりに加え、『ネウロ』の松井優征の新作……くらいになってしまうだろう。なので購読を再開するなら、その他の作品はもれなく読んでいなかった期間の断絶を我慢しながら読まねばならなくなる。もちろん一話完結気味で途中からでも読みやすい作品も存在するが、そうでない作品で、しかもそれほど魅力的に感じない作品がいくつもあるのだ。ぶっちゃけキツイのではないか、と感じる。


……いや、ここまでやたら悲観的なことばかり書いてきてしまったが、実はそれでもしかし、やはり購読を再開しようかなと思ったから、今回はこんなことをウダウダ書き始めてしまったのである。
普段は「そんなにおもしろくないなー」とか思いながら読んでる作品がある週ではやたら心に残ったり、「ワンピースはいつになったらまた面白くなるのかなー」と愚痴ったり、「めだかちゃんは今週も面白いなー」と毎週言ってたり、「この新人は有望だな!世間的にはまだまだ認められていないが俺だけは認めてやろう」と『アオイホノオ』の主人公みたいな痛々しい上から目線な楽しみ方をしたり…。そんな、ジャンプを購読していたころは当たり前にあった楽しみ、日常における彩りが、現在ぼくの生活からはすっかり失われてしまったのだなと、ふと切なくなってしまったのだ。
本当にまた毎週読むようになるかは分からないが、とりあえず明日は久しぶりに、ジャンプを早売りしているお店に行ってみたい気分になっている。大きな理由としては先に上げた喪失感を埋め合わせたくなったからだが、引き金となったのは『めだかボックス』を久々に読んで、知らない間に「第二部完」となっていたり「南極に行ってバトル」していたりで、なんだか悔しかったからだ。これまで連載で追っていたものが、知らない間に色々進んでしまっている!また、雑誌レベルでもぼくが読んでいない間に始まった作品や、打ち切られていった作品があるわけだ。『めだかボックス』が知らない間に進んでいたのと同じように、こちらもまた悔しい。なんだかんだ言って「ジャンプ」にはやはり愛着があるのだ。



ところで『めだかボックス』では善吉とめだかちゃんが着々とイチャイチャしているが、ぼくが読み切りのころから大好きな不知火ちゃんがフォーカスされる展開はまだですか。『猫物語(白)』みたいなのをやってくれると凄く俺特なのだが。「十三組の十三人編」あたりからずっと待っているのだが。