PSYCHO-PASS 5〜18話まで観た感想

最近ブログを放置しがちだったので突発的に「サイコパス」の感想。
暇ができたらエヴァQとかスタドラ劇場版とかエヴァQとかエヴァQの感想書きたいなー。


2クールもので、出だしでそこまで話題にならなかったアニメは、だいたい2クール目に入ってから突然「化けた」「面白くなった」系の感想が聞こえてくる。しかしそうした言説には注意が必要で、そんなに面白くなかったアニメに視聴者が段々と慣らされてしまい、感覚が麻痺してしまっただけという場合が多々ある。ソースは俺。
そんなわけで、身の回りで「サイコパス面白いよねー」的な声が聞こえることが増えた最近は、ははあまたあのパターンかと身構えていた。
しかしせっかくの虚淵さんだし、1〜4話を観た感じでは、IGがわりと本気で作ってるっぽかったので、その内続きを観ようとは考えていた。そこで、この際ちゃちゃっと最新話に追いついてしまおうと、未見だった5話目から試聴を再開した。2クール目から面白くなるのを期待しつつ。
 
・・・え、5話目からいきなり面白いじゃないですか。みんな、面白いアニメがあったらもっとはやく教えてよ!
18話まで観た感想として、サイコパスは2クール目で化けたのではなく、つかみが悪かっただけで、序盤から普通に面白かったです。本当にありがとうございました。
 
スクービードゥーみたいな名前のアルファブロガーが殺されるエピソードと、美術家の娘が猟奇殺人を繰り返す回は面白かったなー。って、それがまさに5話以降の数話なんですけどね。
犯罪者=サイコパスの心理の理解に努め、事件の解決にあたるのが執行官。執行官自身、サイコパス色相が曇っているので、作品内社会では基本的に異常者予備軍……というか異常者として扱われる。サイコパスを理解できるのはサイコパスだけ。
僕はインタビューで断片的に読み知った程度だけど、脚本の虚淵さんは自身の黒い感情にとても自覚的な方らしい。多分潜在犯としての自覚があるんだろう。そんな虚淵さんが産み落とした作品を読み込もうとする者は、一体なんなんだろうね。と、5話以降を観ていてまず思った。この作品のメッセージ、良くわかったぜ!という人は、自動的に執行対象となるのでは。
 
基本的に、サイコパスの心理を理解できるのはサイコパスだけ。しかし物語が進むにつれ、サイコパス色相が絶対に曇らない特異体質=免罪体質者の存在が明らかになる。これは何を意味するのか。
新米監視官アカネはサイコパス色相が極めてクリアなことが取り柄。そんな彼女がプロファイリングの研修を受けるエピソードがある。サイコパスでない者が犯罪者心理を理解する。そんなことは可能なのか。実はアカネも免罪体質者で……というベタな展開を予想してたのだけど、しかしその後はどうも犯罪者心理を理解しようとする描写があまり無い気がするんだよなー。
コウガミが警察を抜けたことで、今後OP影像のように、二人が対峙する展開もあるんだろうけど、それがどういった流れを経てのものなのか。楽しみですね。
 
あと、ここ数話でマッドマックス的状況に陥ってたのは見ていて気持ち良かった。「ダークナイト・ライジング」でも感じたけど、秩序立った街が無法状態と化すのは見ていて楽しいですね。ふふふ。