『エヴァ』テレビ版感想:21話 迸るおっさん達のリビドー

冬月による回想回。おっさんのおっさんによるおっさんのための宴が幕を開ける。
 
第21話、「ネルフ、誕生」
 
・前回の次回予告で「碇と冬月の歴史」とあったことから、今回は冬月とゲンドウの過去の話が描かれるのだろうという先入観がある。冬月が大学教授をしていた頃を回想する際、「碇という学生のレポートが刺激的だった」という前フリがある。こちらとしては汚いオッサンが出てくるものとばかり思っている所に、まさかのユイさん登場。オッサンからの落差で、べっぴんさんぶりが二割増しに見える。流石ユイさん計算高い

 
・次に回想されるのが、冬月とゲンドウが警察署前で初対面を迎えるシーン。今度こそ汚いオッサンが出てきて一安心。

冬月のユイさんとゲンドウに会ったときのテンション差が面白い。「彼の第一印象は“嫌な男”だった」

直後、ユイとゲンドウが付き合ってると知り、人生に達観する冬月先生\(^o^)/
 
セカンドインパクト後、南極での調査に何者かから推薦される冬月。ぶらり行ってみれば、待ってましたと汚いオッサン。
冬月先生「ユイ君はどうしてる?このツアーには参加しないのかね。」
ゲンドウ「ユイも来たがっていましたが、今は子供がいるのでねww」
冬月先生「(#^ω^)ビキビキ」
 
・回想に出てくる女子高生時代のリツコさんが可愛すぎて辛い。こんな可憐な美少女をあそこまでヤサグレさせてしまうとは、ネルフという職場の糞っぷりが伺える。

 
・もの凄いイケメン顔でユイさんを視姦する冬月先生。そろそろ「人妻属性も悪くないかもしれない」と悟りの境地に入ってきてる。


 
そういえば新劇場版『破』でもミサトさんのお尻をチラ見する加持さんが印象的だった。

 
・ゼーレに拉致されていた冬月が解放されるまでの間、とばっちりで拘束されていたミサト。事件が解決されると、独房(?)から解放される。ミサトが解放されるシーンの直後に加持が射殺されるシーンがあるため、加持を殺したのはミサトだとする説が根強かったらしい。しかし冷静に考えるとミサトには加持を殺す動機が無い。個人的には普通にゼーレの名もない諜報員による殺害だと思う。

 
・次回予告。「シンジに負けた現実が、精神の落とし穴にアスカを追い込む。焦りという名の空回りは、ただ疲労と苛立ちしか産まなかった。さらに、使徒の放つ精神攻撃が、彼女の心にとどめを刺す。立ち直る術を失うアスカ。過酷な現実が、人々の心をバラバラにしていく。シンジは彼女に、慰めの言葉を持ちえなかった。次回、「せめて、人間らしく」。」
待ってましたアスカ回。シンジが16話「死に至る病、そして」で使徒に取り込まれたときは、戻ってきたときにまだ優しく受け入れてくれる周囲の人達がいた。しかし20話「心のかたち 人のかたち」で帰ってきてからはどうだったのか。少なくともミサトは喜んでくれただろうが、葛城邸宅ではアスカのおかげでギスギス感満点だったはず。その上今回加持が死に、ミサトさんも精神的に参ってしまう。今回アスカは出て来なかったが、その辺の底なし沼感は次回でより鮮明になるか。
 
実はこの時点で既にシンジにとって最後の砦的存在は綾波なんだなぁ。しかしそれも23話「涙」で死んでしまうし…。
つづく!
・次回感想→『エヴァ』テレビ版感想:22話 人形になりたかったアスカ
・全話感想もくじ→『エヴァ』テレビ版〜旧劇場版/『新劇場版:Q』全感想目次