月刊アニメスタイル1号発売!気になった記事感想。

もう数日前になりますが、予約していた『アニメスタイル』1号が届きました。
コレ→http://www.amazon.co.jp/dp/B004MYF6UY(※あちこち品薄なせいか、アマゾンでも定価の1500円の倍以上の値段で売ってますね・・・)
アニメ誌って実はそんなに買わないんですが、これは良いですね。『アニメージュ オリジナル』っぽい感じというのかな。好きな作品のムックなんかは良く買うんですが、そういう意味では雑誌内で取り上げられる作品のチョイスが好みなんで、その延長線上として継続して買っていけそう。ま、作品のチョイスが好みというか、『とらドラ』・『あの花』の長井監督×岡田麿里×田中将賀トリオ、『キャシャーン』・『ハトプリ』の馬越さん、細田監督、新海監督、今石監督へのインタビューが載っているという時点で八方美人過ぎなんだよね!ズルイ!(笑)
個人的に特に面白かったのは新海監督と今石監督へのインタビューと『放浪息子』の特集記事。新海さんのインタビューはそもそも氏のインタビューをそんなに読んだ事がなかったので、こんな事考えてる人なんだなーと、素直に面白かった。
星を追う子ども』は観ていて、なんとなく過去作と方向性が違うよなぁとは感じましたが、具体的に「『秒速』では全カットの内半分はロケハン写真をそのままレイアウトとして使っていたが、『星を追う子ども』では写真をそのままレイアウトに使ったカットは一つもない(写真をコラージュ的に切り貼りしてレイアウトに活かした部分もアリ)」みたいな事を言っていてなるほどなぁと。あと思っていた通り、この人も庵野ファンなんだなぁと分かるコメントが見れて嬉しかった。
今石さんのインタビューはズバリ、『パンスト』最終回のラストについて一言が貰えて素直に嬉しかった。あれはやっぱり一部の人たちが言ってた通り、洋ドラの投げっぱなし最終回のパロだったんだな〜。あらためて良い最終回だったなとスキリしましたw
放浪息子』の特集は撮影などでどういった形で『放浪』の絵がブラッシュアップされていったのかに迫る!という、かなりマニアックな内容。撮影の効果が付けられる前と後の比較図が載ってるんですが、これが凄い面白いんです。学校の教室のワンカットとか、ホンワカした効果が入れられる前は背景が相当クッキリとシャープな感じで、シンジ君が通っていた中学校みたいな印象を受けるんですよ。それがあの『放浪』独特のホワンとした水彩調な処理が加えられると雰囲気ががらりと変わるのです。『放浪』がロケハン写真をそのままレイアウトに使いまくってたというのも、言われて初めて気がついた点。なんでもあおきえい監督の意向でテレビアニメとしては珍しく、各回の演出さんが同行して写真撮影を行ったんだとか。テレビアニメはスケジュールがタイトで、既にある写真からレイアウトにそのまま使うことも多いらしいんですけどね。(余談ですが、『放浪息子』の特集記事を書かれているライターさん、『輪るピングドラム』で色彩設計をやられるらしい辻田邦夫さん)
そんな『月刊アニメスタイル』、1号は品薄で現在入手するのが少々困難ですが、8月に発売される2号は現在予約受付中!
公式へのリンク→月刊アニメスタイル 第2号(ねんどろいど ぷち ナディア[キング付き]付属)
1号はまだお試し期間という事で、ちゃんと「月刊」で刊行されだすのは8月からみたいです。なんでも2号は『ナディア』特集ですってよ、ナディア!なぜ「今」ナディアなんでしょうね。ブルーレイでも発売するのかしらん。巻頭で鶴巻監督へのロングインタビューも予定されてるみたいなので即刻予約してしまいましたよ、ええ。あ、それとどうも庵野監督へのインタビューは予定されてないみたい。編集長の小黒さんは理由を「ナディア放送当時に既に話しは聞きつくしたから」とか言ってますが、果たして本当かなぁw