11インチで2万5900円の中華Androidタブレット「Hipad plus」(ネーミングが露骨)がなかなか良かったという感想……なのですが、前提条件がいくつかあります。
電子書籍を読む、ネットを見るのには適していますが、有料配信の動画を見るのには全く適していません。有料配信の動画を見るのには、全く適していません。重要なので2回言いました。
中華タブレットのHipad Plus(ネーミングが露骨)くん届いたけど、安い割に悪くないというかむしろ……良いな!! 11インチの4:3画面で、重量は実測で495g。本家iPad Airが461gなので許容範囲。iPad Airの半額以下だし電子書籍用と割り切るなら全然アリ。
— さめぱ (@samepacola) 2022年7月14日
現在Amazonでの価格が3万5900円になっていますが、月に複数回ペースで2万5900円に値下がりするので、タイミングを見計らっての購入をオススメします。
前述の通り、まず大前提として、Netflixなど有料配信サービスの動画コンテンツを見たい人は本機種を買うべきではありません。理由はシンプルで、HD画質以上での再生ができないため。画面11インチ・画質2176×1600と高精細ですし、YouTubeならちゃんと高画質で再生できますが、WideVineがL3(セキュリティレベルが要求に満たない)なので、有料サブスクではガビガビ画質になります。
また、スピーカーが本体の片側にしかついてないため、動画を横向きにして全画面で映像を流すと、露骨にモノラルスピーカー感があり、没入感が皆無に。イヤホンでの視聴であれば問題ありませんが……。
ゲームをヌルサクで遊びたい場合もそこまでのスペックはないので、期待しすぎない方が良いでしょう。詳しくは機種名でググれば検証しているレビューが出てくるはずです。
で、ここまでマイナス点ばかり挙げてきましたが、漫画リーダーとしては値段のわりにかなり優秀です。iPadシリーズが先日のきなみ1万円以上の値上げとなったので、4:3の縦横比で解像度がしっかりと高く、10インチ以上で安価なタブレット……となると本機種は全然アリではないかと思います。個人的には大満足。
ディスプレイのクオリティはまずまずで、スペック通りしっかり高精細です。とはいえiPadなど高品質なタブレットに比べるといま一歩なところはあり、例えば画面一番端のスレスレがぼんやりと暗い気がします。ただし他に色ムラなどはなく、漫画を読んだりネットを見たりする分には特に気になりません。あと色味として「赤」が強すぎる気がしますが、漫画は白黒なので気になりません。よかった~!
あらゆるレビューで指摘されていますが、画面は結構眩しく、明るさを最低に設定しても夜間ベッドサイドで使うにはキツイです。機種設定よりも暗く調整できるアプリがあるので、そちらを使うのがマストになります。自分はひとまず「ナイトスクリーン」というアプリを使用中。起動時のホーム画面が暗くならないこと以外不満はありません。
本体はいきなり手渡されiPadだと言われれば信じてしまいそうなぐらいしっかりとした作り。安っぽさはありません。それでいて重量は実測で495gとなかなか軽量。ちなみに現行の10.2インチのiPadが461g、10.9インチのiPad Airが487gです(いずれもWi-Fiモデル)。
なお、専用カバーキーボードはあまりオススメしません。キーボードの打鍵感、キーパッドの操作感などはちゃちなりに実用レベルですが、付けている間はスリープモード中も電池をもりもり消耗します。レビューで「なぜか鞄の中で電池が減っていた」みたいな声をいくつか見かけましたが、おそらくこれのせい。カバーキーボードを付けなければもっと全然長持ちします。しかし4500円と、この手のカバーキーボードとしては異様に安いので、オモチャとして手元においておきたくなるのが人情というものではあります。
自分は現在、以下のスリーブケースを使っています。小ワザとしては、タブレット使用時、ケースをクルクル撒いて下敷きにするとそのままスタンドっぽく使えて、横になった際に若干角度を付けて漫画を読んだりするのに丁度よいです。
タブレットはこれまでiPad→Windowsタブレット→Chromebookと渡り歩いてきたものの、実はAndroid端末を買うのは初めてだったり。これまでiPad以外でまともにフリック入力ができる機種に出会ったことがなかったので、その点だけでも満足度が高いですね。やはり漫画を読んでいる最中にぱっと調べ物をしたり、SNSに書き込んだりしやすいのは良い。
無印iPadの約半額、iPad Airの約3分の1の価格なので、「見開きで読める安価な漫画リーダーがほしい」という人にはオススメです。