『シン・エヴァ』のアバン、皆さんいかがご覧になりましたでしょうか(観ている前提)。僕は新宿で観てきました。
細かい現地レポートの前に重要な案内を一点。LINE LIVEの生中継でアバンをご覧になった方は、ぜひ今すぐスマホアプリ「EVA-EXTRA」で配信中の名古屋会場定点カメラの映像でアバンを見直してください。悲しいことに、LINE LIVE版は映像の彩度やディティールがかなり損なわれています(劇場で見るのが楽しみだからあえて見ないというのはそれはそれでアリだとは思いますが……)
スマホアプリ「EVA-EXTRA」で今日配信開始された上映会定点カメラの名古屋会場の映像が元映像に近い感じになってるので、現地に行けなかった人は見てみると良いんじゃないでしょうか! pic.twitter.com/WHCL5S5TBW
— さめぱ (@samepacola) July 7, 2019
今回のイベントは明確に良かった点と悪かった点に分かれたと思っています。良かった点はなんといってもアバン映像のクオリティ。庵野さんのコメント内容と、パリでプレミア上映を行うというコンセプトの本編との合致も素晴らしかった。ここだけで500億点。
『さらざんまい』の幾原邦彦「メルシー」
— さめぱ (@samepacola) July 6, 2019
『シン・エヴァ』の 庵野秀明「メルシー」
2019年ちょっと時代の特異点すぎないか???
メルシー!
エッフェル塔でナディア!ってなってからのDAICONに接続された感。しかも生えてくるのは木々ではなく使徒迎撃ビルという。 pic.twitter.com/K1eJ1lChOX
— さめぱ (@samepacola) July 6, 2019
500億点の映像でした
とはいえそれなりに減点ポイントだったのが、当日になるまでLINE LIVEで上映するかどうかを伏せていた点と、数十万人が視聴するLINE LIVEの映像を極めて荒い映像で流した点。
→7月8日12時50分追記:Twitter上で、公式が事前にツイートで案内していたとの情報をいただきました。ツイートを見落としてました、すみません。しかし「EVA-EXTRA」アプリで詳細をいち早く発表するからダウンロードよろしく! と煽った上で、こんな重要な情報をツイートで補足のように投稿するのはちょっと理解し難いです。
7月6日当日、フランス・パリからのステージ生中継は下記で配信予定です!(シン・エヴァの映像も会場からの中継画面になります)
— エヴァ0706作戦公式 (@operation0706) July 2, 2019
LIVE 映画・テレビチャンネル 「『シン・エヴァンゲリオン劇場版』0706作戦 LIVE」 https://t.co/2XiyJayHzp #LINELIVE で配信予定#0706作戦 #エヴァ #エヴァンゲリオン
#LINELIVE パリJAPAN EXPOからステージ生中継
— evangelion_official (@evangelion_co) July 4, 2019
「『シン・エヴァンゲリオン劇場版』#0706作戦 LIVE」 https://t.co/YTKd3Xm23n で配信予定
※『シン・エヴ AVANT1 0706版』も、会場の様子を含めた中継画面となります。
※海外からの配信のため映像が乱れる場合があります。
LINE LIVEでアバンが配信されると伝えていたツイート(追記ここまで)
『シン・エヴァ』アバン映像のみ上映される会場(フランスの高橋陽子さんライブ中継&高橋さん緒方恵美さんトークショー映像が流れない)は21時スタートになってるので、20時15分〜21時まではアバン映像流れないと思われ。 pic.twitter.com/yi5819kC2I
— さめぱ (@samepacola) July 6, 2019
アバン解禁のタイミングも前後情報から推測するしかなかった
配信で見れるかどうかがはっきりしなかったので、現地組以外の盛り上がりが広まりきらなかった印象を受けました。頑なにスクリーンをカメラで写した映像しか配信していないあたり、「完成版ではないから直接配信したくなかった」という意図はなんとなく邪推できますが、であればせめてほどほどの画質は担保してほしかった。国内5都市6会場+海外2都市でのイベント開催がとんでもなく難しいミッションだったことは容易に想像できるだけに、これだけはどうしても残念でした。
再追記(7月8日1時45分)
Twitterやブコメにて、「LINE LIVEで上映されることはアプリ『EVA-EXTRA』及び公式サイト上で7月1日時点で告知されていた」といった指摘を受けました。僕はそうは思いません。自分でも言葉足らずだと思ったので少し追記します。
まず、「EVA-EXTRA」と公式サイト上で7月1日に掲載された文面を引用します。やや表現が異なっていたので、正確を期すために両方をdifffで比較した画像を貼ります。
案内文では確かに「本ステージは(中略)LINE LIVEにて生配信」と書かれていますが、この文章だとステージで上映されるアバン映像がLINE LIVEで配信対象となっているかが曖昧です。
ファンからしてみたら「アバンはまともに配信されるのか?」が最大の関心事なわけで(そして実際にはまともな画質で配信されなかった)、その情報を踏まえて日本会場の上映会に行くかどうかを決めようという人も大勢いたのではないかと思います。そこをあえてぼかした書き方をしているこの発表文は、やはりどうしても不親切だと感じます。
案内文がこうなった背景を邪推すると、①「会場に行かず自宅で見ようという人が続出するのを避けるため綺麗な映像での配信を避けた」、②「綺麗な映像は会場でしか見れないと明言すると会場に人が殺到してイベント進行に支障が出る恐れがあった」、③「単純に未完成の映像を今の段階で綺麗な映像ソースで配信したくなかった」……といった要因が重なり、あの曖昧な書き方になったんじゃないかなと。
実際の原因がなんだったのかは分かりませんが、きっと何か大人の事情があったのだろうと思います。そんな大人の事情に対して、自分は子供っぽい駄々をこねているのだろうという自覚もあります。とはいえ大人の理屈に押し黙っていて何がエヴァファンかという気持ちも、やはりどうしても抱いてしまうわけです。(再追記ここまで)
新宿のこの元ミラノ座工事現場にスクリーン建て込む許可いただくだけで映画2時間作れそうでしたが、『シン・エヴァ AVANT1 0706版』も7年お待たせした、その一端がご覧いただけると思います。現場に行けない方はぜひLINE LIVEでパリ現地の空気を感じて下さい。
— 株式会社カラー (@khara_inc) July 6, 2019
#エヴァ #エヴァンゲリオン #0706作戦 pic.twitter.com/Loz8jQ2m9W
新宿のスクリーン設置も相当な困難が伴ったらしい。おかげでスクリーンサイズも音響も申し分なく、屋外とは思えない快適な状態で映像に集中することができた
新宿現地の様子
当日は正午に整理券が14時配布開始と発表されました。すぐに家を出て、13時ごろに新宿に到着。日比谷のほうが広々と見れそうな気もしましたが、やはり聖地ミラノ座があった跡地での開催とあらば、新宿で鑑賞しようという気持ちになりました。
14時までしばらく時間があったので、バーガーキングで昼食を済ませ、13時35分ごろに現地に到着。この時点でおそらく400人前後が集まっており、呑気に食べてないで早く来れば良かったとちょっと後悔しました。
到着。ゴジラに見守られた会場だ……。 pic.twitter.com/1v0wt9ELfX
— さめぱ (@samepacola) July 6, 2019
事前のアナウンスはありませんでしたが、新宿会場は850人が定員。14時直前には定員に達し、整列が締め切られました。のんびり14時まで時間をつぶしてたらアウトでした。その後、整理券配布のペースはそれなりの牛歩で、結局15時直前ぐらいに整理券をもらうことができました。
ピコピコ音が鳴るようになった pic.twitter.com/dgiqQW2rQJ
— さめぱ (@samepacola) July 6, 2019
待ち時間に流れてたテスト画面がちょっと格好良かった
その後18時に再集合。ここからがなかなかキツかった。一部会場では床などへの座り込みOKだったようですが、新宿では一切座れない状態で上映開始時刻の20時15分まで立ったままのデスマーチ状態(無論上映終了の21時20分ごろまで立ちっぱなし)。
ポジション悪くない pic.twitter.com/toNegCvEIQ
— さめぱ (@samepacola) July 6, 2019
この辺でした
コミケですら座った状態で待機できるので、整理券配布を含めると4時間以上立ちっぱなしという強行軍になかなかまいりました。隣の人が2時間が経過したあたりで床にへたり込み、すかさず係員がやってきて立たせていたのはさすがに笑ってしまった。せめてトイレのため一瞬列を抜けるのは許容してくれていたのが不幸中の幸いでしたが。
体力的には厳しかったですが、暇つぶしグッズやスマホの充電は万全だったので、それほど暇をするわけでもなく上映開始時刻に。ライブ映像の盛り上がりはそれなりという感じでしたが、曲の合間には拍手と歓声が上がっていました。
合間に拍手が起こる程度にはあたたかい会場 pic.twitter.com/wfyDyy1f1Q
— さめぱ (@samepacola) July 6, 2019
ハンズアップハンズアップ!(私は庵野監督リスペクトで行きますが……) pic.twitter.com/9nfssB7EDk
— さめぱ (@samepacola) July 6, 2019
ハンズアップ!のコールは少し試されている感がありました
そしていよいよ庵野監督のコメントのあとに、アバン映像の開始。2012年にバルトナインで行われた「EVA-EXTRA 08」壁面上映に比べると熱狂的な盛り上がりという感じではありませんでしたが、7年間待った甲斐のある、なんとも余韻の残る鑑賞体験でした。海外(フランス、上海、ロサンゼルス)では絶叫も上がるなどかなりの盛況だったようですね。
『シン・エヴァ』アバン、新宿での上映終了直後の様子です。 pic.twitter.com/OKiTunIqaI
— さめぱ (@samepacola) July 6, 2019
っつー訳で、中国上海での庵野秀明監督の挨拶の様子#0706作戦完遂 #エヴァ pic.twitter.com/4gE1a4dUUe
— lain (@lain_the_wired) July 6, 2019
LosAngeles. Kaworu appears! The theater is full.
— エヴァ0706作戦公式 (@operation0706) July 7, 2019
ロサンゼルスAX会場、『:Q』上映中。こちらはカヲル登場シーン。人物が登場するたびに声援があがります。会場は満席です。 #0706作戦 #EVANGELION pic.twitter.com/P4NM5VS4kJ
現地では傘の使用が禁止されており、予報では雨だったので待ち時間に無印でレインコートを買ったりしましたが、 ギリギリ上映終了までは降ってきませんでした。そういえば2012年のバルトナイン壁面での上映時は雨が降ってたなあ。
なんにせよ、ついに本編映像(おそらく未完成版ではありますが)を目にすることができて感無量です。長いような短いような7年間でしたが、ここから2020年まであともう少し。
『Q』をすっ飛ばしてまた別の時点からの話になるのでは? なんて予想は見事にスカしつつ、完全に『Q』の続きとして姿を現した『シン・エヴァ』が果たしてどのような着地をするのか。しかと見届けさせてもらいましょう。
当日面白かったツイートの個人的メモ
以下、個人的なメモです。
オタクとも話してたけどエヴァシリーズが自己進化してほぼ使徒と同等の存在になってたのはなんだかトップ2の宇宙怪獣っぽいね。
— kagaseknight (@thekagaseknight) July 6, 2019
トップ2感。言われてみれば
序の時と敵味方のビジュアルが完全に逆になってるよね。ヴィレ側の戦艦コンビネーションが第6の使徒そっくりで、敵側が人型で陽電子砲使い
— まぐれもの (@maGuremono) July 6, 2019
シン・エヴァのアバン、まんまヤシマ作戦だもんな。第六使徒視点の。
— くさぱん (@kusapan) July 6, 2019
ヤシマ作戦の反転になってるのではないか説。たしかに
#エヴァ 観てて1番ワクワクしたのが #JA02 JA-02って日本重化学工業共同体が開発したあのジェットアローンの弐号機??なんでパリにあんの? 時田シロウも出ちゃったりして! #evangelion pic.twitter.com/q05EywqPvy
— KJH☂️香港加油! (@hidekaji) July 6, 2019
ピンチにJAが駆けつけるまさかの『エヴァンゲリオン2』展開が来てしまうのか
— tona.ss (@tonsssx3) July 6, 2019
なぜかすでに作られているクソコラ
庵野監督の特撮愛、円谷愛、十分わかっていたつもりだったのに、、
— はっさく@アニメ薄暮応援中 (@8asukastrikes) July 6, 2019
ジャンボーグ9のハンドル操作が2019年にマリの機体で蘇ると誰が想像できた?あぁ、これがエヴァなんだよな
#0706作戦 #エヴァ pic.twitter.com/a3sHYiyivH
「なるほどー」となった
ニューノーチラスといいエヴァといい、小生が描いたメカはエッフェル塔壊しに悪用される人生だった。
— 山下いくと@エヴァンゲリオンANIMA全5巻 (@ikuto_yamashita) July 6, 2019
『シン・エヴァ』までに『ナディア』見返さなければなあという気持ちになった
一夜明けて色々と追加考察してみました。あくまでこれらは考察の域を出ないので、確定情報はもうちょい待つ必要あり。 pic.twitter.com/YOoRipWbS0
— MURAKI (@_m_u_r_a_k_i_) July 6, 2019
もろもろの情報まとめ
マリの歌をバックに……もしかしてマリ、破アバンと同じ緑のプラグスーツ!?……あれれ?でもこの人白衣を着てるぞ🤔……からのリツコ登場めちゃくちゃ笑った。 pic.twitter.com/DQ84XOGFik
— さめぱ (@samepacola) July 6, 2019
開幕ここで一気に掴まれました。あと戦闘中、吹っ飛んでくる戦艦を仁王立ちのまま微動だにしないリツコはまじで格好良かった
そういえばマリが可動域の気持ち悪さに言及していて、1年前のツイート、着目点として正解!ってなった。 https://t.co/ElQgQzUnDs
— さめぱ (@samepacola) July 7, 2019
そういえば良き着眼点でした(自画自賛)
そういえば当たったー! pic.twitter.com/nfhEbTfhN6
— さめぱ (@samepacola) July 6, 2019
アバン上映前に『シン・エヴァ』の特報を見てふとツイートした内容でした。当たったー!
最初、8号機に同乗してるの!?!?と勘違いしましたが、上空のヴンダーから光のテグス(のようなもの)でQと同様に重力操作していたのが彼女なんですね。マリ特攻時、北上とは対照的な「了解」のトーンが素敵です。 pic.twitter.com/4VJJM4QnPS
— ひらがな(完) (@Qdqpbp) July 7, 2019
8号機のヴンダーと連動したギミックは面白かったですね
ここ、庵野監督の「呼んだ?」って声が聞こえるようだった。 pic.twitter.com/2jx5FGm5Px
— さめぱ (@samepacola) July 6, 2019
『プロメア』で炎と炎が合わさった腕組みを見せられた直後なのがまた文脈的に熱い
今石「『プロメア』の腕組みはコンテに無く、若の入れ知恵」
— さめぱ (@samepacola) June 22, 2019
若林「やっておかなきゃ嘘だなと。4回やるのが個人的に意味がある。ガロ、リオ、リオデガロン、ガロデリオンで」
コヤマ「組んだ状態から出るんじゃない」
若林「そう、組むところをやりたかった。火と火ではなく炎と炎。更新したかった」
阿佐ヶ谷ロフトで開催されたGEEKBOATイベントのレポツイ