『エヴァ』テレビ版感想:17話 中二病でもエヴァがしたい

いよいよ金曜ロードショー『序』の放送も終わり、『Q』の公開まで一週間を切りました。
本日TSUTAYAでDVDを最終巻まで借りてこようとしたのですが、金ロー効果のためか、つい先日まで殆ど借りられていなかったエヴァコーナーが殆ど在庫切れ状態に。おかげで6巻までは借りれたけど最終7巻が入手できず\(^o^)/
 
第17話、「四人目の適格者」
 
・17話はこれまでの日常がジワジワ終わっていく感じ。
全編しっかりと剣呑な雰囲気が漂っているが、どうも間のとりかたがいまひとつな部分も目につく。もうワンテンポ「タメ」が欲しいのに、画面がそのままポンと切り替わってしまう気持ち悪さ。こういうのはコンテではなく演出さんの問題なのかな。それか単にスケジュール的なキツさが現れてるとか?(全て素人感想)
 
・これまでもゲンドウとリツコが二人きりのときは空気が重いことが多かったが、今回はその亜種的シチュエーションが…。

ゲンドウ「レイ、食事にしよう^^」
綾波「はい^^」
リツコ「・・・^^」


うわわあああああゲンドウ逃げてー!!
 
・おっさん二人が電車で超絶中二病トークしてる絵面が非常にシュール。

冬月「都市(まち)、ヒトの作り出した天国(パラダイス)だな。」
ゲンドウ「かつて楽園を追い出され、死と隣合わせの地上という世界に逃げるしかなかった人類。その最も弱い生物が、弱さ故手に入れた知恵で作り出した自分たちの楽園だよ。」
冬月「自分を死の恐怖から守るため。自分の快楽を満足させるために、自分たちで作ったパラダイスか…。この街がまさにそうだな。自分たちを守る武装された街だ。」
ゲンドウ「敵だかれの外界から逃げ込んでる臆病者の街さ。」

 
・いつの間にかスイカを育ててる加持さん。「楽しいこと見つけたかい?」という加持の質問に黙りこんでしまうシンジ。前回までであればエヴァの操縦にそれなりのやりがいを見出していたはずなのだが、そうした「やりがい」自体、現実からの逃避に過ぎないのではないかという袋小路的思考に陥っているように見える。
  
アスカ「これ、私たちのシンクロデータね!…えっ、四人!?なにこれ、どういうこと?フォースチルドレンがなんでこいつなの?いやぁっ!わかんないわー!なんなのこれぇー!!」 台詞を書き起こしてるだけでもアスカの頭の残念さにクラクラ来ます。ダブルヒロインと言うけど、考えれば考えるほど綾波一択で議論の余地など無いように思える。
アスカの人間スペックの残念さについては、シンクロ率の低下などといった所に現れ、アスカ自身を蝕んでいるというイメージ。負の連鎖による不憫さがバネとなり、憎さ余って可愛さ百倍となる魔法のようなキャラ。アスカ可愛いよアスカ。
 
・次回予告。アメリカから、起動実験のため、エヴァ3号機が松代に届く。人々は明日の惨劇も知らず、最後の日常を謳歌していた。その日、全ての光景は、子供達の悲劇へと収束する。馴れ合いが偽造していた穏やかなときは去り、ミサトの心はシンジの絶叫で満たされる。次回、「命の選択を」。さぁーて、この次も、サービスサービスぅ。」
これまでのそれなりに楽しかった日常を「馴れ合いが偽装していた穏やかなとき」と一刀両断してしまうあたり、思い切りのよさが凄いw
 
いい加減ジワジワ胃に来るエピソードが増えてきて楽しいですね。次からはハイテンションな回が続くので楽しみ。
そんなわけで次回につづく。
・次回感想→『エヴァ』テレビ版感想:18話 ナディアの延長上にあるシンジの性格描写
・全話感想もくじ→『エヴァ』テレビ版〜旧劇場版/『新劇場版:Q』全感想目次