恐怖!フラクタルの呪い!岡田麿里ブチギレ河森監督とガチバトル!!

岡田麿里がブチギレてアニメ『AKB0048』の現場が大変らしい!」というなかなか熱いニュースを耳にしました。最初に読んだのはやらおんの記事で、次にはちま。ググって情報をたどると、最初に記事にしたのは「カオスな情報置場」というサイトっぽい。そこにやらおんとはちまが追随したようです。
アニメ界の重鎮河森正治監督に喧嘩を売ってしまうとは、岡田麿里もとうとうフラクタルの呪いに飲み込まれ、破滅の道を歩む事になってしまうのか…と、そのまま途方に暮れるにはなんだか釈然としない記事だったので、記事で紹介されていたネタ元の動画を確認してきました。

ネタ元の動画:http://live.nicovideo.jp/watch/lv86815568


結論からいえば案の定というかなんというか…

河森監督:「他の脚本家に任せる話もあったが、スケジュールが大変な中、アクエリオンの進行が遅れないのを条件に岡田さんに引き受けてもらった。そうしたら結局遅れた(笑)」「『AKB0048』は元々声優を起用するはずだったが、武道館でAKB総選挙を見たら圧倒されてしまい、やっぱり9人はAKBから起用することにした。すると岡田さんが睨みつけるわけですよ(笑)」

というだけの、ちょっとした制作秘話程度の話だった。
 
さて、ここでちょっとまとめブログ管理人達のコメントを見てみましょうか。

記事のタイトル:アニメ『AKB0048』、制作過程で脚本の岡田麿里さんがブチギレまくって大変らしい
管理人コメント:なんでマリーはこんなに荒ぶってるの
元記事:カオスな情報置場 http://chaos-info.ldblog.jp/archives/6910649.html

記事のタイトル:アニメ『AKB0048』 制作過程で脚本のマリーがブチギレしまくってるらしい
管理人コメント:「もうgdgdが見えてきたな」「まぁ9人歌姫とか難しいよな・・・マリー可哀想です」「アクエリオンは大丈夫なのか?やばくねーか?」
元記事:やらおん http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-8478.html

記事のタイトル:アニメ『AKB0048』で脚本家の岡田マリさんがブチギレまくってトラブルになってたみたい
管理人コメント:扱いづらそうな人ですな・・・アニメは大丈夫なのか
元記事:はちま寄稿 http://blog.esuteru.com/archives/6058205.html

MVPははちまでしょうかね。
 
これらの記事の元となったスレでレポを書いたひとが

・アクエリの作業まだ終わってないしAKB0048脚本からマリーを外したかった
(アクエリもマリー脚本)
それ伝えたらマリーブチ切れ

という、元動画には存在しないことを書き足してしまったことも原因の一つでしょう。いや、でもそれにしたって…。
 
あまり真面目に考えても頭が痛くなるだけなので、今回は僕が動画を視聴した際に取ったメモを以下にコピペして終わりにします。
監督の話を聞く限りAKBの名を借りたおちゃらけ企画というわけではなさそうだったので、なんだかだんだん楽しみになってきました。
 

司会:まず企画の経緯を教えてください。
河森:まず大月Pから話がありました。
スタチャ宣伝担当の人:サテライトは変なオリジナルをつくる会社なので、河森さんと企画を立て、大月Pから秋元さんのほうに。
河森:ギリギリのところで話がきて一ヶ月くらいで企画書を書いてくれと。それで、秋元先生の「うん」で通る、「ダメ」なら終わると(笑)。当時忙しかったが、三週間くらいAKBについて調べて。松田聖子やピンクレディはバックステージはわからないが、AKBはプライベートがかなり公開されてる珍しいグループ。そのままアニメにしたら、ドキュメンタリー見たほうがいいんじゃない?という事になるので、舞台を未来にしたいなと。AKBは当初キワモノ扱いされてた。アニメの歴史を見ても、当初はアニメなんか見ちゃいけませんという世代だった。禁止されてるところでこっそりやるのは盛り上がるじゃないですか。なので芸能禁止というところから企画をまとめた。
司会:AKBを実際に見てどうでした?
河森:ちょっと調べたところで裏はハードとわかったので、「芸能禁止に対抗して戦う」のを思いついたが、調べていったら思っていた以上にハードな裏側。裏は野戦病院。バタバタ過呼吸で倒れる。戦場という舞台を設定しておいてよかったなと思うくらいハード。しかしバラエティ出てる彼女たちみてると全然そう見えない。ギャップがすごく面白い。スポットライトとハードな部分のギャップが大きいほどドラマティック。みればみるほどドラマが浮かぶ
宣伝担当:見に行った握手会の裏側ですぐに脚本の岡田さんが脚本を書き始めるみたいな
司会:スタッフの話もおねがいします。
河森:秋元康先生は企画が通ってからお会いするまでずいぶんたっていた。自分がオリジナルばかり作る理由は、原作ものに何度かチャレンジして、好きに変えて良いよと言われても、あとから「こんなに変えるとはおもわなかった」と言われて降ろされる経験を何度もしたから(笑)。それでプロデューサーが気を回してくれて。でもお会いしたら面白い方で、チャレンジ精神が旺盛なんですよね。AKBオーディションの話を聞いても。歌も踊りもできる子が来るが、そんな子はなにも面白くないと言ってすぐ落とすと(笑)。なにもできなくても、ちょっとでも面白いところがあればその子のほうが面白いから。できなかった子がもまれながらできるようになっていくのがエンタテインメントだという。
宣伝担当:河森さんもスタッフに対してそういうところがありますよね。
河森:マクロスプラスが試作機の物語だった。試作途中のものが好きなんです。そうするとアクエリオンEVOLで菅野さんに「全力で未完成」と言われるんですけど(笑)。完成したら面白くないんじゃないですけど。未完成なんだけど急角度に登って行く姿、急上昇してく瞬間が面白い。
司会:平池さんは?
河森:アクションもあるが、それを目指す部分。取材してるとスポ根なんですよ。アイドルというよりアスリートな部分が。次のライブまで生き残れるかという世界。ハードや熱い部分を(自分が)担当する分、日常の可愛らしい部分やほのぼのしたやり取りを中心に平池さんが。細かく可愛らしく。
司会:岡田さんは?
河森:岡田さんはアクエリオンEVOLの制作途中だったんで、絶対この人には相談しちゃまずいと。岡田さんがアイドルファンとわかっていても、金子プロデューサーと「誰か代わりに書けるひとを探そう」と。アクエリオンすごく遅れてたので(笑)。(動画が数秒途切れ、音声が聞き取れない)…遅れないという約束のもとに請けてもらって、見事に遅れましたよね!(笑)
司会:江端さんは?
河森:江端さんはキャラの人数が多い作品なので、描き分けられて魅力的にかけるひとということで。作品を続けるときはできるだけ人を変えたいんですけど、一回EVOL挟んだし、一番確信もって頼めるのが江畑さんなので。しかしマクロスフロンティアをやったばかりなのでとにかく絵柄を変えようと。江端さんに新しい注文が入るとみんなフロンティアみたいにと注文されちゃうんで、そうじゃないものをと。あとはフロンティアのキャラは難しくて、描くのが大変だというアニメーターの声を受けて、描きやすくて掻き分けられるものをということで探った。
司会:200人のAKBメンバーを対象にオーディションを行い、9人選んだが。
河森:今までもオーディションで新人声優に頼んだことはあった。三十年前にマクロスのヒロインを飯島さんに歌と声優として選んだのが最初で。エスカフローネ坂本真綾さんや、マクロスフロンティア中島愛さんだったり。1作品に1人なんです。9人なんて暴挙に近いですよね!(笑) 声の演技は難しいので当初は声優さんにやってもらう予定だったんですけど、去年の選抜総選挙見にいって、武道館の緊張感が異常だった。なにをするわけでもないたかが結果発表ですよね。なのに空気がゆがむくらいの緊張感。あの緊張感を見たあとに、大月プロデューサーと皆で、この緊張感を見てしまったら外で選ぶと俺たち言えないと。9人選ぶとなったら脚本の岡田さんが睨みつけるわけですよ。「何のつもりだ、この作品どうするつもりだ!」という感じで(笑)。
司会:選んでみてどうでした?
河森:選ぶまでヒヤヒヤですよ。実際最初は声優志望の子をと考えていたら、AKBグループのほうから「うちらはガチなんで絶対に200人とります」と。
宣伝担当:そこから大変な二週間が…。
河森:握手会の裏で車乗り付けて録ったり、リハーサルの最中とか。

 
このあとに登場キャラの紹介があり、AKBメンバーからのメッセージが流された後、ゲストに声優の神田朱未さんが登場してました。他にも作品PRがされていて面白い話もあったのですが、メモしていて疲れたので省略。
その他の話では、個人的にはAKBメンバーの声優としてのカンの良さについての話題が面白かったです。河森監督によると、あのカンの良さは何なのかを考えたときに、握手会の存在が大きいのではないかと。握手会では人気メンバーともなると、1回に2400人程度の相手をするらしいのですが、そんな人数を相手に、短い時間で相手のことをある程度把握して応答するという訓練をうけている。そんなひとは滅多にいないよね、というお話。言われてみれば確かに凄まじいバイタリティ修行な気がしてきます…。