今 敏監督ナイト イベントレポート

せっかく行って来たので「今 敏監督ナイト」について軽くレポート。(映画の感想は書いてませんw)
『パプリカ』内にも登場する実在の映画館「シネセゾン渋谷」、今回そこが閉館してしまうという事で、現在クロージング映画祭と称して様々な映画がリバイバル上映されていまして、その一環として「今 敏監督ナイト」が行われました。

参考リンク
シネソゾン渋谷「今敏オールナイト」: 氷川竜介ブログ
http://www.ttcg.jp/cinesaison_shibuya/nowshowing#i10141

窓口でのチケット販売(180席分ほど?)は上映数週間前から開始されていましたが、飛ぶように売れた模様で、僕が買いに行った時にはとうに売り切れでした。残った35枚ほど(?)のチケットを巡り上映三日前の深夜、ネットで予約戦争が勃発したわけですが、そこでも見事に惨敗(5分くらいで全部売り切れた)。仕方ないので後日窓口にて立見のチケットを購入した次第です。
当日立ち見客は40名。指定席券を持った人達が悠々と劇場に入っていく中、立ち見組は入り口付近で整理番号順に整列させられ、上映10分程前から10名ずつの入場でした。「立ち見」とは言っても本当に一晩中立っているというわけではなく、貸し出された座布団を床に敷いて見るという感じ。中には数名本当に立ちっぱなしの猛者もいたようですが、僕は幸い通路のそれなりに前の方に座れたので思った程の苦行ではありませんでした(笑) 中には賢い人もいて、簡易組み立て椅子で後ろの方に構えてる人もみかけましたね。階段の段差に座れた人もブルジョアの風格で、他の立ち見券所有者から羨望の眼差しが向けられていたとかいないとか。
客層は思っていたよりも若かったという印象。女性も結構多かったです。女友達同士で来てる人もチラホラいて、今 敏作品が幅広いファンを獲得していたのだと初めて実感。氏の作品を映画館で観るのははじめてでしたので・・・。一番多かったのはやはり男性客でしたけどね。
映画の内容についての感想はとりあえずまあ、いいですよねw。どれも面白かったですよ。ラインナップは『パーフェクトブルー』→『千年女優』→『東京ゴッドファーザーズ』→『パプリカ』(→『オハヨウ』)。『パプリカ』→『オハヨウ』以外はそれぞれ10分から20分ほどの休憩が挟まれていました。そうそう、トイレの横の壁に『東京ゴッドファーザーズ』のコンテが張り出されていたのも印象的でした。今 敏監督のコンテが緻密すぎて笑えてしまうほど。ついでに宣伝しますが、現在『パーフェクトブルー』のコンテが電子版で発売中。2000円のところ期間限定で1000円らしいので気になる人はどうぞ→今 敏監督作品『パーフェクトブルー』の絵コンテが電子版で販売 | 夢みる機械
『オハヨウ』の上映終了後には客席から拍手・・・いえ、席が無いお客さんからも拍手が!w オールナイトイベントの醍醐味ですね。他にも『パプリカ』内で最初に「シネセゾン渋谷」が登場した際に場内の空気が変わったりとか、他の映画に比べてコミカルな『東京ゴッドファーザーズ』では所々ドっと笑いが上がったりとか、これらの作品をスクリーンで観れて良かったなぁと思える場面がいくつもありました。
全作品終了後には入場券番号を使った抽選会が。出口に当選番号が張り出されており、今 敏監督作品関連のTシャツ等のグッズがプレゼントされていた模様。ちなみに僕は見事にハズレましたw。売店では色々な関連商品を販売していたようで、後になって何か買っておけばよかったなーと少し後悔しましたが、割と混んでいたし徹夜で疲れていたのでそこは仕方が無いw。
というわけで実に有意義なイベントでした。深夜に始まったはずのイベントも帰り道では完全に朝。徹夜明けの寝ぼけた頭で映画の余韻に浸りつつ、今 敏監督の遺作『夢みる機械』に思いを馳せながら直帰して爆睡しました。