ELEVATOR ACTION

 ここ一ヶ月アイフォン用のイヤホンが壊れていたおかげで音楽を全く聴けてなかったんですが、昨日待ちわびてた専用イヤホンが発売されたので早速購入。で、今日は外出時に久々にお気に入りの曲を垂れ流してたんですが、『ウテナ』の「バーチャルスター発生学」聴いていてふと気がついたことがあったんで、今日はぐだぐだとそこのところ書いていきます。
 この「バーチャルスター発生学」は『ウテナ』の2ndEDなわけですが、初めてこのEDを目にしたときはあまりのかっちょよさに脳みそが痺れたのを覚えてます↓
http://www.youtube.com/watch?v=ZZSgCvmkZCc
 何が良いって、もう、最初の「太古」という歌詞と共に仁王立ちで表れるウテナのシルエットですよね。このインパクトが素晴らしい。勿論アンシーが出てきてキス(?)するシーンのテンポの良いカット割りなんかも絶妙なんですが、エレベーターと思しき空間にウテナが一人たたずんでいる格好良さといったらたまらないものがあります。
 振り返ってみればウテナは「エレベーター」関連の名シーンが多いですよね。最初に出てきたエレベーターの場面と言えば生徒会の「卵の殻を破らねば〜」が思い浮かびますし、もう少し後に出てくる黒薔薇編の内情告白場面や、終盤の絶対運命黙示録のバンクも印象的でしたし。
YouTube(「卵の殻を〜」のシーン)
YouTube(黒薔薇編の内情告白シーン)
YouTube(終盤の絶対運命黙示録バンク)
 ただ初めて「バーチャルスター発生学」バージョンのエンディングを観て衝撃を受けたときに、上記の『ウテナ』内に出てくるシーンとは別に、なんとなく以前観た他の作品とのデジャヴを感じたんですよ。今日は久々に「バーチャルスター発生学」聴いていてふとその時のデジャヴが蘇ってきたので、少し粘って記憶と照合していたら芋ずる式に思い出しました。まずはこれ↓
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 見たまんま、『デスノート』のセカンドエンディングですね。このEDはデスノート放送時に結構衝撃受けて繰り返し見た覚えがあります。そもそも当時このエンディングが気に入った最大の理由が、エレベーターを使った「上昇」と「落下」の画的な気持ちよさにやられたからです。で、『デスノート』以前にエレベーターを使った「落下」で気持ちよかったものと言えば、個人的にはコレ↓
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 これまたベタですが、『鋼の錬金術師』ですね。始まってすぐにイントロと一緒にむき出しな感じのエレベーター(?)とともにカメラが荒々しく旧市街地に向かって急降下な感じがたまりません。このOPは他にもサビの部分で主人公が崖から飛び降りたりしてて、とにかく「落下」が気持ち良く描かれてますね。そんでもってOPやEDでの落下(特に街に向かっての落下)で印象に残っている、個人的に原点と呼べる存在がコレです↓
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 ベッタベタですが『幽遊白書』ですね、ええ。この冒頭の良くわかんないけど主人公が街に向かって落下してるっぽいシーンが大好きなんですよ。なんか知らないけど、「主人公が手足広げて落下→街の夜景」という描写だけでご飯が三杯いける感じです。
 上昇や落下に限らずともアニメで「エレベーター」と言えば『ガングレイヴ』の過去編最後に出てくる作品屈指の名場面、『ヘルシング』の「ELEVATOR ACTION」、『エヴァ』のアスカ&綾波の沈黙と、名場面がわんさか思い浮かびます。
YouTubeヘルシングの見敵必殺なシーン)
YouTube(ガングレイウ本編未見の人はすげーネタバレなので見ないの推奨)
YouTubeエヴァの例のアレ。90年代日本の微笑ましい日常風景。)
 こうしてみると本当にアレですよ、もう、「アニメでエレベーターが出てくる=否が応にもテンションが上がる」という下地が出来上がってたわけですね。ウテナEDの「バーチャルスター発生学」を始めて見た時に瞬間的に脳みそがビビビっときたのにはこういうカラクリがあったのも一因だった気がしますね。