キスって、校則違反だっけ? : 輝きのタクト 5話感想

 今回は美少年好きのエロ保健教師による逆ハーレム建設が推進されるお話。
 まさかのギャグ回。いままでで一番ギャグ色が強かったんじゃないですかね。3話の80年代風ロボバトルもある意味壮大なギャグでしたがw。まあ頭の悪いギャグにいちいちツッコミをする作業は『ミルキィホームズ』や『パンスト』でお腹いっぱいなので、今回も頑なに真面目を装った感想書いていきます。
 「ストーリーが進まない」事を本作の不満点に挙げる人を少なからず見かける今日この頃ですが、これまでは「そんなこと無いじゃん!ほら!毎回なんか面白いし!」と、実に説得力の無い言葉で反論していました。ところが今日ツイッターで実にすっきりした考えを呟かれてる堀井ときさんという方を発見したので、早速その発言を引用。

スタドラのシリーズ構成は好感。1話で世界を、2話〜5話でヘッド除く幹部4人をきっちり描いた。6話はスガタ回。無理に場面を散らさずに、1回毎に描くキャラを決めてすっきりした構成になっている。それだけに、これからの展開が楽しみ。

 素晴らしい。というかこの割と基本的な事にぶっちゃけ気づいていませんでした。そうか、いつの間にか幹部達の紹介が終っていたのかw。確かにちょっとお話を振り返ってみれば、2話で綺羅星十字団第5隊「フィラメント」のリーダー「スカーレットキス(キス魔)」、3話で第4隊「おとな銀行」の「頭取(人妻女子高生)」、4話で第3隊「ブーゲンヒリア」の「イヴローニュ(メガネ委員長)」、そして今回が第6隊「科学ギルド」の「プロフェッサー・グリーン(保健のミドリ先生の事ね。というかプロフェッサー・グリーンて名前からして隠す気ゼロだなw)」と、いままで実に順調に敵役の顔見せが行われてきていた事が分りますね。来週はスガタ君のフィーチャー回(?)のようですし、これならばストーリーが進んでいないという批判に一定の説得力を持って反論できる気がします。
 また、これまで紹介されてきた綺羅星十字団幹部達の面々を思い返しますと、彼女等が割と自己中心的な奴らの集まりである事が目に付きます。みんな綺羅星十団に所属しているとはいえ、各自自分の所属する部隊を超えて協力しあうわけではないですし、やってる事がみんな結構自分勝手なのです。好きでもない相手にガラス無しのキスをしてまで目的遂行に走るスカーレットキスや、自己中心的である以前に人格に難がありありな人妻女子高生。他にも↓

タクト:最近(地震が)多いよね。もし近くの火山島が噴火したら、大変なことになっちゃう。
Profグリーン怖いことは考えないで。いまを楽しんじゃお?
タクト:この地震は君のせい?君の使っているこの力が、この災いを招いてるの?
Profグリーンだったらなに?地震を起こすのは校則違反?!

と、逆ギレ状態の今回のミドリさんなんかもそれが顕著な気がします。例外的行動で目に付いたのは、前回一般人を戦いに巻き込むことを良しとしなかったメガネ委員長くらいです。謎の多い第2隊代表の「ヘッド」も会議に出て「綺羅星☆」するか、ベッドに横たわってサカナちゃんとお喋りするかしかしていないですが、非情に徹しきれないメガネ委員長を「甘い」と評していたあたり、「か弱き者を守る」のが家訓であるタクトと敵対する素質十分な人物な気がしますし。やはり悪の組織たるもの、目的のために手段を選んでもらってちゃ盛り上がりませんからね。そんでもってこんなに自己中心的で素敵ファッションな綺羅星十字団の面々がそこまでして叶えたい真の目的とは何なのか?その辺ますますもって気になりますね。
 
 話変わってちょっと小ネタ。次回予告の最後に流れたワコの動きに物凄いデジャヴを覚えたのですが、ちょっとこれを見てみてください。↓
http://www.youtube.com/watch?v=DtngqKwlO0g#t=1m9s
なんか似てね!?80年代風ロボバトル回があっただけに、どうも瞬時に以前に見た上記の動画を思い出してしまったのでした。無論ただの偶然かもしれませんがw
・・・・・・・・・・・・・・・
【追記】
 わりとどうでもいいことなんですが、これだけは書かねばと思っていて書き忘れてた。
 今回の敵キャラが持ってた“数秒先の未来を予測できる能力”で真っ先に『エアマスター』の深道の必殺技「確定予測」を思い出しました。深道は途中まであまり話に絡んでこない不思議なキャラでしたが、最終巻付近で株を一気に上げた珍しいキャラでいまだに大好きですね。