『世紀末オカルト学院』最終回観た

正直前の2話になんだか釈然としないものを覚えていたので、最終話にはそれほど期待してなかったのですが、なんだか普通に良い最終回でしたね。
多分これは風呂敷の広げ方が絶妙だったんだろうな。風呂敷は大きく広げてるようでそんなに大きくなかったと思うんですよ。一応表向きの最終目的は「世界を救う」ことでしたが、荒廃した未来の描写なんてそんなにされていませんでしたし、結局は主要登場人物達のトラウマ克服や成長がメインだったわけで。
なので作品としての最終課題はいかに世界が救われたかを描くことではなく、最後までヘタレだった文明の成長をいかに描写するかだったわけですね。なので文明が最後に勇気を持ってスプーンを手に取り敵に突っ込んで行った時点で作品の課題は消化されていて、文明が謎の超能力パワーで人類を壊滅に追いやるほどの敵をたった一人でぶっとばしても問題は無いわけです。恐らく、安っぽいヒロイズムで観客を盛り上げようとする三文ハリウッド映画であれば、陳腐なご都合主義展開に映った場面でしょう。「世界を救う」という大舞台で重点を主要キャラに絞ったという点では、凄く和製アニメっぽい展開で良かったと思います。なんだかんだで最後まで楽しませてくれた良いアニメでした。
というわけで明日はストパンとHOTDのラストを消化して心置きなく来期アニメに備えるつもりです。