観ててなぜだか『NHKにようこそ』の原作小説読み返したくなってきた。

かんなぎ6〜8話を視聴。
6話:つぐみ&ナギのお買い物と、ジン一行がつぐみ&ナギの働くメイド喫茶を訪問するおはなし。劣等感やら嫉妬やらでチラチラ見えるつぐみの負の部分が良いなぁ〜。この段階ではコミカルに描かれてる場合が多いけど、もっとシリアスな路線に舵が切られたらドロドロな展開で面白くなりそうだ。
なんかさぁ、報われなそうな恋をしてる女の子って、こう、キュンキュンするよね。同パターンだと『ハチミツとクローバー』の山田とか。あの甘酸っぱい行き詰った感は男の片思いからは出てこない。僕はアニメとか漫画を観てると感情移入型ではなく、俯瞰型で観てしまう場合が多いんだけど、この見方だと作品内に切羽詰った女の子なんかが出てきて、不意に胸キュンしてしまったときに嫌な矛盾が生じることがある。上記のようなシーンで突然胸キュンしてしまった場合、普段がなまじ俯瞰で観てる気になってるもんだから、「客観的に言ってこの娘は可愛いな」とか「客観的に言ってこの娘は保護欲かきたてられるな」とかいう、客観的に言って「主観的」で「キモイ(笑)」妄言を、さも中立的立場から感じているような勘違いに捕らわれることがある。でもこれっていわゆる「萌え〜」っとしている状態でしかなかったりする場合が多い。普段クールミント(←フリクリ用語)を装ってる自分としては、ふとした表紙に素直に「萌え〜」っと言ってしまうのは大問題だ。というわけで気を引き締めていこうと思う。うむ、何を語っているのだ、自分。
7話:ナギが押入れに引きこもるおはなし。問題の原因を伏せながらやたら性的な問題であるかのように視聴者に想像させる展開はベタながら楽しかった。ゴキブリ登場シーン以外は「静」のシーンが多くて、息抜き回としてちょうど良いテンションだなと思っていたが、エンディングでまさかの「ロリっ娘キューティー」映像化。
8話:大鉄VSナギ、の・巻!(忍玉風に)大鉄のキャラが存分に活かされていて面白かった。威圧感がある風貌をジンにうらやましがられて、「でも子どもに怖がられたりするんだぞ!?」みたいな事を言って嘆くところとか。終盤はナギの別人格登場。昨日チラリとWikipediaで見てしまったが、あの人格が「かんなぎ」で、通常はナギなのな。本編で確認する前にwikiでネタバレを食らってしまった時の悔しさは異常。まあ、それはおいといて。このアニメは登場人物が個人的なイライラのせいで(相手からしてみれば理不尽にしか感じられないような)誰かと確執を生んでしまうような展開を描くのが上手いなと思う。今のところジンとナギの間で描かれてるのが主だけど、今後はそこにつぐみも加わったりするのかな。それとここまでざんげちゃんがそこまで本筋に関わってきてないけどどうなるんだろ。