ガンバの冒険 2話目感想

録画しといたガンバの第2話見ました。以下ネタバレ感想。

例によって神アニメで、今後の継続的視聴が確定的となりました。これが35年も昔の作品とか一体どうゆーことなの・・・。
ストーリーのあらすじとしては「主人公のガンバが船酔いして、そこから立ち直る話」。このように簡潔に書いてしまうとそれまでのことと思えてしまいますが、船酔いというわりとどうでも良いように思える事項がメインストーリーに気味が悪いくらい美しく関連付けられてて鳥肌が立ちました。
残念ながら長々と書いてる時間が無いんでザックリ書きます。
前回(1話目)でのガンバ(主人公)は怖いもの知らずで大きなポテンシャルを秘めている人物として、とにかく肯定的に描かれていました。そのような伸びしろを無限に感じさせる「何か」が仲間を呼び寄せた、というのは前回のガンバ感想で書いた通りです。しかし怖いもの知らずな態度というのは人生経験の浅さの裏返しでもあるわけです。そこで今回はじめて、ガンバは「挫折」というものを味わいます。それが「船酔い」。
仲間が船酔いになったのを見て、「なぁんだだらしない!」とガンバは呆れます。船酔いなんかになって情けなくないのか、と。このシーンは露骨に前回の「白イタチにびびる海ネズミ達を非難するガンバ」とダブります。
今回違うのは、ここでガンバが他の人と一緒に挫折を味わうという点。大口を叩いた直後、船酔いでうなされながら、ガンバは白イタチに返り討ちに合うというような恐ろしい夢を見ますよね。世間知らずで自分は何でもできると思っているフシのあるガンバですが、今回はじめて、船酔いというものを経験することによって、「もしや自分もパンピーなのでは?」と半ば悟ってしまうわけです。自分はもしやとんでもないことに仲間を巻き込んでしまったのではないか、と。しかしそこは流石は主人公。船酔い克服と同時にしっかりと「成長」することによって、そのような精神的なブレを払拭してしまいます。
ガンバは基本的にはなんでもできる凄いヤツなんですが、今回初めて弱者の立場に立ってみるということを経験しました。確かに自分はとんでもないことに仲間を巻き込んでしまったのかもしれない。しかしそうだったからといって、引き返すわけには行かない。ではどうすればいいのか?船酔い克服のシーンはガンバが「がんばった結果」として得られました。船の床下から甲板上に気合で這い出し、日の光と美しい大海原を眺め、キャッホーウ!となって今回の話はめでたしめでたしとなったわけです。白イタチとの戦いにも同じことが言えるのだと、ガンバは知らずのうちに確信してるのではないでしょうか。主人公であるガンバはとにかくガンバって、みんなを引きつれ、白イタチをやっつけねばならんのです。
2話目でこうも明確に主題が分かってくるとは実に清々しい。「ガンバが仲間達と共に、ガンバって成長する!」これでしょう。
次回以降もますますもって楽しみです。


※up直後、自己満で微妙に修正。ブログって書いたら修正できないもんだとおもってたんだけど書き直しきくのね。いや、そーゆーのはなるべくしないようにしますが。