『エヴァ』テレビ版感想:7話 ミサトさんキャラ掘り下げ回

全人類待望!ジェットアローン&時田シロウ回!
 
第7話、「人の造りしもの」
 
・今回は「寝起きのミサトさん」が何度か出てくる。「寝起きのだらしない姿のミサト→寝起きでバリバリ仕事に向かうミサト→いつもの寝起きのだらしないミサト」と、見事な天丼演出。
シンジ「仕事で忙しいのに本当に今日進路相談に来るんですか?」ミサト「いいのいいのこれも仕事だから^^」シンジ「仕事、ですか…」ミサト「…」


ミサトの表情に注目したい。最初これを見て僕はミサトが「しまった」と、失言を悔やんでいるのだと思った。ところがこの少し後に驚きの独り言が飛び出る。
「皮肉か…。ま、砕けて表情が増えてきたのは良い傾向かな」

「皮肉か…(ビールぷしゅっ)」じゃねーよ!w
さっきの表情、てっきり失言を悔やんでるのかと思いきや、単にシンジに言葉尻を捕られたことに「(#^ω^)ビキビキ」っと来ただけだったらしい。そして「表情が増えたのは良い傾向かな」と、あくまで上から目線。保護者役をやるには人間として未熟すぎるミサトさん可愛い。
 
・場面変わって、リツコによる設定解説。使徒との戦いはサードインパクトを未然に防ぐためであることがシンジにも伝えられる。……って、これまではそれすらシンジに伝えてなかったのか!いかに横暴な勧誘だったかがこんなところからも伺える。
・ジェットアローン完成パーティーで時田シロウにボロクソ言われてイライラしてるミサト&リツコ。


ロッカー破壊は監督の人生経験が反映された心に迫る名シーン。直情的に怒り狂うミサトと静かに怒るリッちゃんの対比が良い。時田シロウのことを「大した男じゃないわ」と罵るリッちゃんだが、ゲンドウも大した男じゃないよね…。
・ジェットアローン暴走。外部の操作を受け付けないので、最早自然停止を待つしか無いと主張する時田シロウ。
ミサト「自動停止の確立は?」職員「0.00002%…まさに奇跡です……」ミサト「奇跡を待つより捨て身の努力よ!」
エヴァの起動確立が0.000000001%だったことを鑑みれば、いかにジェットアローンが優れたマシンだったかg(ry
・ミサトの熱意に促され、現場職員が協力的になってくる。最後はこれまでつっけんどんな態度だった時田シロウもジェットアローン停止のプログラムを教えてくれる。冒頭でミサトの未熟さをねちっこく指摘したが、そうした未熟な部分と、仕事ができるかっちょいい部分のないまぜになった人物像が良く描かれたエピソードと言える。
・最後、いつものズボラなミサトさんにプンプンするシンジ。登校中、ケンスケはそんなシンジに対して「他人の俺達には見せない本当の姿だろ?それって家族じゃないか」と諭す。ほっこりした表情のシンジ。このあたりまでは一見するとイイハナシなんだよナー。
・次回予告、「ドイツのベルフェルムスハーフェンを出港し、一路日本へと向かうエヴァ2号機とそのパイロット。やたらと勝ち気なその少女に、またもシンジは戸惑う。そして、突然の使徒襲来は、起動した2号機に初の水中戦闘を強いる。シッチャカメッチャカなエントリープラグで、ミサトは使徒に勝てるのか?次回、「アスカ、来日」。お楽しみにね!」
予告編ではとにかくアスカが画面狭しと動き回っていて楽しい。
・これまでは「ゲンドウとの確執」という(現時点での)核心部分にはノータッチながら、シンジのドラマに関しては綺麗に整理されてきていた。…のに、次回からアスカ(&カジ)が投入されて、その後色々引っ掻き回してくれることになる。
 
・そういえば新劇場版『Q』新予告のマリの「ω」という口が「エヴァっぽくない!」、「鶴巻ヒロイン乙」と話題になった。たまたま気づいたが、そういえばミサトさんもビール飲む時に一瞬猫口になってた。だから何ということではないが。


 
ジェットアローンと時田シロウ愛を煽っておきながら、終わってみれば彼らのキャプ画像がゼロ!
そんなわけで(?)次回へ続く。
・次回感想→『エヴァ』テレビ版感想:8話 異色回その1
・全話感想もくじ→『エヴァ』テレビ版〜旧劇場版/『新劇場版:Q』全感想目次