2010年代 テレビ/劇場アニメ 私的ベスト10

2019年も今日で終了ということで、2010年代のお気に入りのテレビアニメと劇場アニメを10本ずつ上げていきます。 配信独占作品も珍しくない昨今なので、「テレビ」「劇場」といったくくり自体があと数年もするとさらに曖昧になってきそうな気もしつつ。 なお…

『映画けいおん!』を見た「7歳児の感想」が炎上し母親が謝罪した件に思うこと

「ママ、ここに出てくる”イギリスの人”はなんでみんな金髪で目が青くて同じ肌の色なの?」と7歳の娘さんに言われ、「目ん玉飛び出そうになった」というお母さんのツイートが炎上しております。例によってインターネットのオタクたちにより、『映画けいおん!…

『アズレン』アニメーターの炎上は妥当だったか?

発言の不用意さからして謝罪は妥当と言わざるを得ない。「しかし」というお話。 前提 アニメ『アズールレーン』8話より、今回炎上したアニメーター・温泉中也氏の担当パート。 Nakaya Onsen (温泉中也) ... what beast!!! pic.twitter.com/qmp6rDcvA7 — Evan…

「名匠・出崎統監督を語ろう」練馬アニメカーニバル2019に行ってきた

練馬アニメカーニバルで11月16日に開催されたイベント「名匠・出崎統監督を語ろう」に行ってきました。 まずテレビ版『エースをねらえ!』最終話と、『ブラック・ジャック(OVA)』3話「マリア達の勲章」を上映。続けてトークショーが行われ、プロデューサー…

3週間前に予約しないと見れない劇場アニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』を絶対に見に行け

アニメ映画『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』の東京での上映が復活する。ポスターを見ると単に可愛い小動物アニメだと誤解しそうだが、擬人化能力を持った妖精・クロ(小黒)が街での生存をかけ人類と戦う、超能力バトル・スペクタクルである。 アクショ…

京アニの実名報道が及ぼすもうひとつの副作用

京都アニメーションが、9月6日に公開される『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』に全スタッフの名前をクレジットすると発表した。 「京都アニメーション」の新作映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝-永遠と自動手記人…

『天気の子』感想 新海誠はエヴァより新しいアニメを作ったか?

庵野監督のエヴァ新劇場版シリーズ所信表明は、挑発的でありながら2006年時点では確かに説得力を持っていた。 10年以上昔のタイトルを何故今更、とも思います。エヴァはもう古い、とも感じます。しかし、この12年間エヴァより新しいアニメはありませんでした…

『トイ・ストーリー4』感想 完璧なストーリーを超えて

『トイ・ストーリー3』は完璧な完結編で、誰もがあの後を描く必然性に大きな疑問を感じていました。特段テンションの高まらない予告編もそれに拍車をかけました。しかし『4』はそんな不安を軽々と飛び超え、あの『3』の続編に恥じない、圧倒的な説得力を持っ…

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』アバン上映見てきた 全てのスタッフ達にメルシーボークー

『シン・エヴァ』のアバン、皆さんいかがご覧になりましたでしょうか(観ている前提)。僕は新宿で観てきました。 新宿シネシティ広場 上映終了直後の様子 細かい現地レポートの前に重要な案内を一点。LINE LIVEの生中継でアバンをご覧になった方は、ぜひ今…

カヲルの「好きってことさ」はNetflix版『エヴァ』配信21カ国でどう翻訳されたか?

カヲルの「好きってことさ」というセリフが旧来英語版で「I love you.」と訳されていたのに、新しくNetflixで配信されたバージョンでは「I like you.」と訳され、海外のエヴァファンが怒っているらしい。 そこでさっそくNetflixで配信されている国々でカヲル…

『プロメア』感想 今石監督のベストワーク

『プロメア』は公式のロングPVがネタバレのオンパレードでネタバレという概念を打ち壊しているので、ネタバレとか気にせずに書いていきます。 とはいえロングPVはネタバレしすぎだと思うのでここには本予告の方を貼っておきます まずこちらが、なるべく事前…

『コードギアス 復活のルルーシュ』ネタバレ感想 10年遅れの優しい夢

絶対にネタバレを踏みたくなかったため、無理を押して初日・新宿バルトナイン23時50分の回で見てきました。終電過ぎの時間帯にもかかわらず劇場は超満員。上映30分前に確認した際、空席は最前列の数席を残すのみでした。 記事タイトルにある通り、未見の人を…

『SSSS.GRIDMAN』に影響を与えたアニメは『エヴァ』だけではない 思い出してくれ

『SSSS.GRIDMAN』が最終回を迎え、1カ月以上が過ぎた。今なお各所で感想や考察が活発に投稿されているのを見かける。ところが話題になった記事を読んでみても、『SSSS.GRIDMAN』に多大な影響を及ぼした“あの作品”への言及が皆無だ。 言うまでもなく『SSSS.GR…

『リヴィジョンズ』感想 潔い取捨選択がもたらすもの

『リヴィジョンズ』をNetflixで全話完走。1話時点で今期一番楽しめた作品だったのですが、ネトフリで全話一挙配信されるのは大きな利点であると共に、すぐさま全話観終わってしまうのは贅沢なものの、勿体なくもあります。 週に1話ずつ公開していくことでフ…

エウレカに裏切られたあなたが『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』を観ないという不幸

『ポケットが虹でいっぱい』でエウレカに裏切られた人。『エウレカセブンAO』でエウレカに裏切られた人。『ハイエボリューション1』でエウレカに裏切られた人。その人達に『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(以下、ANEMONE)』を観て…

某GRIDMAN抱き枕をスケープゴートにぶっ叩いてる暴論記事について思うこと

暴論すぎて笑ってしまう記事が400ブクマ以上集めていた。 “GRIDMANは深夜アニメなので子どもが観ない。そのためゾーニングできているという言い分もありうるのですが、ヒロインのセミヌードグッズを売るなら最初から作品を18禁にしておけよ!と僕はいいたい”…

『フリクリ プログレ』感想 幾原邦彦はボテ腹ハル子の夢を見るか?

1話アバンでもたらされる「もしかして楽しいアニメが始まってしまったか?」という錯覚は、残念ながら粉々に打ち砕かれる。 仮題で『フリクリ2』を冠していただけあり、『フリクリ プログレ(以下、プログレ)』はハル子のその後を描いた作品だ。前日譚の番…

『フリクリ オルタナ』感想 まずいラーメン

伝説のOVAが帰ってきた。ファン待望の続編。「ダイナミックでソリッドでポップにスクラップしつつビルディングする本作で、再び世界を驚愕させるー...はず!」。じゃないのである。 言いたいことが大きく分けて3つある。まず最大の違和感だった『オルタナ…

「ニンジャバットマン」ネタバレ感想 良い意味で期待通り

ブログを放置せずもっとカジュアルに更新していきたいのでニンジャバットマンの感想。神風動画の名前を初めて意識したのはドラクエのOP。その後数年が経って『ジョジョ』と『ガッチャマンクラウズ』『ガッチャマンクラウズ インサイト』のOPでこれはすごいと…

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ネタバレ感想

映画公開初日、無事ネタバレを踏むことなく鑑賞することに成功しました。当日はネタバレが怖すぎて、Twitterの「アベンジャーズ」「ルッソ兄弟」「IW」といったワードを片っ端からミュートした上、作品に言及してそうなアカウントもことごとくミュートして、…

「ダーリン・イン・ザ・フランキスが酷い」が酷い

「これがエヴァの呪縛か……」と、鏡で自分の姿を覗き込むような感覚にさせられたので触れておきます。 anond.hatelabo.jp 増田氏は追記で『エヴァ』について「好きじゃねーよ」とわざわざ否定してみせていますが、それこそツンデレっぽいし、終始「エヴァとこ…

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』感想 ピングドラムとグレンラガンの間に

15日深夜に見てきました。前作『フォースの覚醒』は徹頭徹尾ウェルメイドで、それはそれで良かったけど、今回は一転して歪にとがっている印象。 深夜1時に満員のTOHOシネマズ新宿 前作を初期3部作に寄せた空気感で再構築したJ・J・エイブラムスの手腕は素晴…

『ダンケルク』感想 彼の無駄死にはどのように活用されたか

『ダンケルク』公開初日に大阪のエキスポIMAXで2回観てきました。 映像が強すぎて、エンドロールで緊張が切れたところで溜息がこぼれました。ノーラン監督が宣伝で「観客をダンケルクの戦場に連れていく」的なこと言ってるのを見て、セールストーク乙と聞き…

アニメ・映画の感想一覧

ブログ引っ越しに伴いサイドバーに記事一覧が設置できなくなったので、別途一覧でまとめました。随時追加していく予定。あまりさらりと書いていたものや、ひさびさに読み返して読むに耐えなかったものなどは省いているので、黒歴史を発掘したい人はサイドバ…

『メアリと魔女の花』感想 本当に“いらない”のか? 大きな主語に違和感を覚えたという話

「大丈夫。“ここ”ではあなたは、もともとそういう顔なのです。あなたの声やスタイル、それから細かいことを言えば指紋などもおそらくほんの少しだけ変化している。しかし“ここ”は、もともとあなたがそういう特徴をもつ人間だった世界なのです。厳密に言えば…

『夜明け告げるルーのうた』ネタバレ感想 情緒不安定の裏側

2回観てきました。オープニングとラストのクライマックスがあまりに素晴らしい。 作品内容がそうであるように主人公・カイが情緒不安定気味ですが、2回目でやっと感情の流れが多少整理できた気がします。「みんな - わたし - あなた」の距離感を、裏主人公と…

『龍の歯医者』前後編感想 龍と歯医者って感じじゃなくて

BSプレミアムで放送された『龍の歯医者』。人間の力ではどうにもならないように見える超自然現象を前に、それでもやりたいこととやるべきことをやろうともがく登場人物たちに胸打たれました。舞城王太郎が原案ですが、共同脚本の榎戸洋司作品の「いつか訪れ…

『レッドタートル』の安直な感想 人生という冒険は続く

『レッドタートル ある島の物語』を見てきました。予告編がネタバレに配慮した内容となっているので、作中のある出来事にとても驚きました。そこを起点にストーリーが一気に把握できた気がして、アハ体験的な気持ちよさがあった。あと蟹が可愛かった。 以下…

『君の名は。』感想 夢の残骸の眼差し

『君の名は。』観てきました。隣に座ってたペアが30秒おきに喋るので、耐え切れずに10分で劇場を出て、その足で別の劇場に向かい観てきました。『シン・ゴジラ』(3回目)を品川IMAXで鑑賞した際には、隣に座ってた女性がゴジラが登場するたびに猫ひろしの「…

『シン・ゴジラ』ネタバレ感想 まさかの超高濃度庵野秀明

TOHOシネマズ新宿にて、7月29日午前1時上映の『シン・ゴジラ』を観てきました。 ロビーにスタッフサイン入りポスターが。左下にお馴染みの庵野監督サイン まずネタバレを書くと、本作は映像の編集があまりにも庵野印でした。これが最大のネタバレと言っても…